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ミラン買収狙う中国企業が最後通告か、撤退の可能性も?

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 シルビオ・ベルルスコーニ名誉会長は、決断のときを迫られているのかもしれない。ミラン買収を目指す企業グループが、10日までに独占交渉権を得られなければ撤退すると最後通告を出したという。イタリア『コッリエレ・デッロ・スポルト』が伝えた。

 ミランは先日から中国企業グループへのクラブ売却話が騒がれている。仲介役の実業家サル・ガラティオト氏は以前、買収への自信をうかがわせていたが、いまだ独占交渉には至っていない。

 ベルルスコーニ氏の子供たちは、父親にクラブ売却を勧めているとされる。企業グループはまず株式の70%、その後30%を取得する考えで、買収額は総額7億3000万ユーロ(約900億円)と言われている。

 だが、ベルルスコーニ氏は先日、自身の『フェイスブック』でビデオメッセージを発表。1年前からクラブを売ろうとしているとしつつ、「できればイタリア人の手に譲りたい」と述べた。地元メディアは、中国企業グループはこの発言に不快感を覚えたと報じている。

 そこで、『コッリエレ』によると、中国企業グループはベルルスコーニサイドに最後通告を突きつけたようだ。10日までにミランの親会社フィニンベストが買収の独占交渉権を受けなければ、取引から撤退するという。

 近年の衰退を嘆き、ベルルスコーニ氏にミランを売却するように求める声は少なくない。一方で、名門ミランが「中国のもの」となることに反発する声もある。ベルルスコーニ氏は、どのような決断を下すのだろうか。

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