バイエルンMFマリオ・ゲッツェの残留宣言は、元ドイツ代表ローター・マテウス氏を喜ばせている。同氏は、ゲッツェがEURO2016で活躍すると予想した。

　ゲッツェは今シーズン限りでバイエルンを退団すると見られていた。マテウス氏はつい先日、「彼はひじを突き出して戦うタイプじゃない。本気になって、男であることを示さなければいけない」と、闘争心の不足を強い口調で非難していた。

　しかし、状況は一変した。ドイツ『ビルト』が23日に伝えたコメントによると、ゲッツェは「バイエルンでの新シーズンを楽しみにしている」と残留を強調。ドルトムントやリバプールへの移籍が噂されていたが、本人は退団を考えていない様子だ。

　そのゲッツェの発言を受けて、マテウス氏も態度を一変させた。ドイツ『エクスプレス』で「この決断に敬意を払う」と語り、こう続けている。

「ついに戦い始め、ひじを突き出した。これこそ、簡単に押しのけられない姿勢だ。こうなることを長い間待っていたよ。マリオ・ゲッツェが、ついに自分の運命を自分で決めようとしている」

　マテウス氏は、バイエルン残留を決断したゲッツェが吹っ切れたと考えている。だからこそ、EURO2016にも期待できると感じているようだ。

「バイエルンに残ると決めたことは、彼をもっと強くすると思う。私の予想では、今回のEUROで今までに見ることがなかった史上最強の彼を見られるだろう」

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