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酒井宏樹が語る日本代表への招集が海外クラブ所属選手に与える影響とは?

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マルセイユでプレーする酒井宏樹

 マルセイユに所属する日本代表DF酒井宏樹が28日に会見を行った。現地記者から様々な質問が飛ぶ中、所属クラブと日本代表でのプレーを兼任することの大変さに言及する場面があった。

 ヨーロッパのクラブに所属する日本人選手にとって、日本代表への招集に伴う最も大きな弊害に時差や移動時間の長さが挙げられる。時差が7、8時間違うことに加え、欧州から日本へのフライトは10時間以上かかる。さらにワールドカップ予選の場合はアウェーへの移動もある。例えば10月のインターナショナルマッチウィークでは国内で1試合を行った後、オーストラリアに移動してもう1試合を行っていた。特にアジアは範囲が広いため、海外組にかかる負担は大きいと考えられている。

 実際、疲労を考慮してインターナショナルマッチウィーク明けの試合で日本人選手を起用しない監督もいる。レスター・シティを率いるクラウディオ・ラニエリ監督は、岡崎慎司が疲労を蓄積した状態でチームに合流し、練習の動きが鈍かったことを受けて「戻ってきたのは彼の兄弟」と発言したほどだ。

 酒井宏は日本代表を兼任する環境について「ヨーロッパでプレーするのを夢見て世界中から選手が来ていますし、(僕も)全く不満はない」とした上で「時差の部分はどうしようもない部分ではあります」と少なからず影響があると認めた。

 また「フランスはすごくタフなリーグ」であることから、フィジカル面が万全かどうかがプレーの質に大きく関わってくると示唆。だからこそ、「1日でも早く回復できるように最善を尽くしています。メディカルスタッフや家族など、すべての人がサポートしてくれています。みんなに感謝しています」と、万全の体制で回復に務めていると明かしている。

 日本を代表してヨーロッパで戦う選手たちにとって、日の丸を背負った戦いへの参加(=時差や移動との戦い)は避けて通れない道であるだけに、体調管理や疲労の回復には人一倍気を使い、周囲からサポートを受けているようだ。

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