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ドルトムント指揮官が香川真司への信頼を明言「完全に構想に入っている」

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 ドルトムントに所属する日本代表MF香川真司のクラブでの立場は思われていたより良好のようだ。25日の会見に臨んだトーマス・トゥヘル監督は、背番号23の姿勢を称賛しつつ、「彼は完全に我々の構想に入っている」と強調した。

 ドルトムントはこの夏にFWウスマン・デンベレエムレ・モルといった有望株、ポリバレントなDFラファエル・ゲレイロを獲得し、さらにドイツ代表MFマリオ・ゲッツェアンドレ・シュールレを加えるなど攻撃陣を積極的に補強している。その一方で出場機会が減少した香川は2018年までの契約を全うせずに移籍する可能性が噂され始めていた。

 そんな香川は先日のチャンピオンズリーグ(CL)第5節レギア・ワルシャワ戦で2ゴールを決めるなど8-4の勝利に大きく貢献。12得点とCL史上最多得点のスコアやMFマルコ・ロイスが半年ぶりの実戦復帰を2ゴール(3点目は試合後、相手DFのオウンゴール記録となった)で飾ったことなどが話題となったこの試合だが、香川は目に見える結果を残している。

 現地でもトゥヘル監督の香川に対する評価が注目されている。CL戦3日後に開かれた会見で、香川に関して「クラブでの展望、チーム内での立ち位置」について聞かれた指揮官は「シンジも他の誰もと同じように出場時間をめぐって戦わなければいけない」と前置きしつつ、同選手のコンディションについて次のように明している。

「彼はここしばらくの間、負傷に悩まされ続け、現在も足首に問題を抱えている。度々その箇所に大きな痛みを感じているようだ。痛みが完全に引くことがないようで、それが彼のプレーにも表れている」

 それでもトゥヘル監督は、香川に対する高い評価を口にした。

「彼は我々にとって非常に重要なプレーヤーだ。攻撃で差をつくるだけではなく、チームワークを体現するアタッカーだ。常に守備も勤勉にこなしてくれている。もちろん最近多かった代表戦や長距離移動、時差などは彼を失速させる要因だが、勤勉な姿勢は変わらないし、追い付こうと一生懸命だ」

「CLで出場してインパクトを残した。彼は完全に我々の構想に入っている」

 26日に行われるブンデスリーガ第12節で、ドルトムントは敵地でフランクフルトと対戦する。香川はこの一戦ではレギア戦に先発出場した多くのチームメートと同様、再び控えに回る見通しだが、この先足首の状態が改善すればレギュラーの座を奪い戻す可能性は十分にありそうだ。

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