beacon

プレミアリーグ15日開幕:展望

このエントリーをはてなブックマークに追加
 イングランド・プレミアリーグの2009-10シーズンが15日、開幕を迎える。

 現在リーグはマンチェスター・Uが3連覇中だが、リバプール、チェルシー、アーセナルのビッグ4に加え大型補強のマンチェスター・C、昨季リーグ5位、6位に入ったエバートンにアストン・ビラなどがひしめき合う今季は激戦が予想される。


 3連覇中のマンチェスター・Uは開幕第2日目の16日にホームでバーミンガム(昨季2部2位で昇格)と対戦。エースのC・ロナウドがR・マドリーに移籍し、堅守を支えたGKエドウィン・ファン・デル・サールやDFネマニャ・ビディッチが故障で欠場見込み。一方でニューカッスルから獲得した「元祖ワンダーボーイ」マイケル・オーウェンやサー・アレックス・ファーガソン監督が高い評価をするアントニオ・バレンシアなど新戦力も加入。9日に行われたPSMチェルシー戦ではPK戦の末に敗れているが、昇格組のバーミンガムからは白星がほしいところだろう。

 昨季2位のリバプールも同じく16日に初戦を迎える。対するは昨季8位ながらタレントをそろえるトッテナム・ホットスパーズ。なんといってもいちばん大きいのは司令塔シャビ・アロンソがR・マドリーに移籍したこと。代役にはイタリア代表MFアルベルト・アクイラーニを獲得しているが、開幕戦の欠場がほぼ決定。この試合ラファエル・ベニテス監督がいかなる中盤で戦うかが注目される。ミドルシュートも武器のアクイラーニはアロンソと比べれば守備力もあるが、中盤の底でゲームを組み立てるというよりはどちらかといえばポジションは前で攻守に貢献するタイプ。長いシーズンでみればPSMエスパニョール戦ではアロンソ不在時のゲームコントロール力に弱さを見せただけに、アクイラーニをはじめとした他の中盤の選手がどれだけ試合を組み立てられるかに注目したい。前戦ではやはりフェルナンド・トーレススティーブン・ジェラードがキーマンだ。

 昨季3位のチェルシーは15日にホームでハル・シティと対戦。昨季開幕時には旋風を巻き起こしたハル・シティもシーズンは17位でフィニッシュ。PSMマンチェスター・U戦もPK戦の末に勝利し、カルロ・アンチェロッティ新監督の手腕に注目される。なお前戦には昨季エースのディディエ・ドログバニコラ・アネルカのほか、クラウディオ・ピサロアンドリー・シェフチェンコも復帰しており、どのような組み合わせを見せるかも注目。またロシア代表随一のタレント、MFユーリ・ジルコフが加入している。

 昨季5位エバートン対4位アーセナルの一戦は、15日とくに注目される一戦となるだろう。
 FWエマニュエル・アデバヨル、DFコロ・トゥレと攻守のエースを移籍で失ったアーセナルのアーセン・ベンゲル 監督はいかようにして今シーズンを戦うのか?攻撃では昨季途中加入から高い存在感を見せてきたロシア代表FWアンドレイ・アルシャフィン、守備ではベテランのウィリアム・ガラスの活躍が不可欠となってくる。昨季長期不在だったFWエドゥアルド・ダ・シウバは戦列復帰を果たしているが、トマシュ・ロシツキーは復帰後にまた故障。今季も怪我人に悩まされるだろうか?

 そして今季最大の話題をさらったのが昨季10位のマンチェスター・Cだ。15日ブラックバーン(昨季15位)と対戦する。
 FW陣はエマニュエル・アデバヨルカルロス・テベスロケ・サンタクルス、中盤にイングランド代表ギャレス・バリー、そしてDFコロ・トゥレと各所に第一線級の補強。さらにFWロビーニョ、注目を高めつつあるスティーブン・アイルランドビンセント・コンパニらもおり、一気にビッグ4を超えるともいわれるタレントをそろえた。しかしその実力、連係はいまなお未知数。このブラックバーン戦でどのような戦いを見せるか、国内外の注目度の高い一戦となりそうだ。

▼関連リンク
プレミア08-09総括
プレミア・スター選手名鑑
★プレミアリーグ特集

TOP