[6.30 ブラジルW杯決勝T1回戦 フランス2-0ナイジェリア ブラジリア]

　試合の均衡を破ったのは、レ・ブルーの中盤に君臨する21歳の若武者だった。ナイジェリア代表にリズムを作られて、劣勢に立たされる時間が長かったフランス代表。粘り強く体を張った守備で失点をしのぎながらも、なかなかシュートまで持ち込めずにスコアを動かせなかったが、後半34分にMFポール・ポグバがチームを救う1点を叩き込んだ。

　MFマシュー・バルブエナのCKはGKビンセント・エニュアマに触れられたが、ファーサイドで待ち構えていたポグバがヘディングで落ち着いて流し込み、フランスに待望の先制点をもたらす。この得点で主導権を握ったフランスは、後半アディショナルタイムにもオウンゴールでダメ押しゴールを奪い、2大会ぶりのベスト8進出を決めている。

『FIFA.com』によると、自身のゴールが決勝点となったポグバは「今の気持ちは言葉で表現できないよ。ただ、チームに対して、そしてフランス国民に対して『ありがとう』と言いたいね。自分の国のためにゴールを決めるということ、特に今日のような重要な局面で決められて、W杯のベスト8にまで進出できたんだ。これは、人生で最高の瞬間の一つだよ」と喜びを爆発させた。

　フランス代表だけでなく、12-13シーズンから加入したユベントスでも代えの利かない存在となっているポグバには、レアル・マドリーやマンチェスター・シティ、パリSGなど欧州のビッグクラブが関心を示している。

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