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フランスがベルギーの夢打ち砕く!! “伏兵”の一撃で06年大会以来、12年ぶり決勝へ

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フランス代表が決勝進出を決めた

[7.10 ロシアW杯準決勝 フランス1-0ベルギー サンクトペテルブルク]

 ロシアW杯は10日、準決勝1日目を行い、サンクトペテルブルクでフランス代表ベルギー代表が対戦。前半をスコアレスで折り返した試合は、後半6分にDFサムエル・ウムティティのゴールで先制したフランスが、そのまま逃げ切って1-0の完封勝利を収めた。06年大会以来、12年ぶりに決勝進出を果たしたフランスは、15日に行われる決勝でクロアチア対イングランドの勝者と対戦する。

 フランスは準々決勝ウルグアイ戦(○2-0)から先発1人を入れ替え、MFコランタン・トリッソに代えて出場停止が明けたMFブレズ・マトゥイディを先発起用。一方のベルギーは準々決勝ブラジル戦(○2-1)から先発1人を入れ替え、出場停止のDFトーマス・ムニエに代わってMFムサ・デンベレがスターティングメンバーに名を連ねた。

 一進一退の攻防が続き、序盤はなかなかフィニッシュまで持ち込めない時間帯が続く。前半13分にはMFナセル・シャドリのパスミスを拾ったMFポール・ポグバの鋭いスルーパスからFWキリアン・ムバッペが抜け出そうとするが、ボールが長くなってGKティボー・クルトワに抑えられてしまった。

 すると、徐々にベルギーが好機を生み出し始める。前半16分にはMFケビン・デ・ブライネの浮き球のパスからPA内に侵入したMFエデン・アザールが左足で狙うもボールはゴール右に外れ、同19分には左サイドから切れ込んだアザールが右足シュートを放つが、DFラファエル・バランに触れたボールはわずかに枠上へ。さらに同22分にはシャドリが蹴り出したCKの流れからDFトビー・アルデルワイレルトが好機を迎えるが、シュートは横っ飛びしたGKウーゴ・ロリスに弾き出されてしまった。

 ベルギーの猛攻をしのいだフランスが盛り返すが、前半31分にDFバンジャマン・パバールのクロスから放ったFWオリビエ・ジルーのヘディングシュートはゴールマウスを捉え切れず。同40分にはムバッペとのワンツーでPA内に侵入したパバールが狙うも、クルトワに阻まれてネットを揺らすには至らなかった。

 スコアレスのまま前半を折り返すと、後半6分にフランスが均衡を破る。ジルのシュートがDFビンセント・コンパニにブロックされてCKを得ると、FWアントワーヌ・グリーズマンが蹴り出したCKをニアサイドに走り込んだDFサムエル・ウムティティがヘディングで叩き込み、スコアを1-0とした。

 1点のビハインドを背負ったベルギーは後半15分、M・デンベレに代えてFWドリース・メルテンスをピッチへと送り込む。同20分には右サイドのメルテンスのクロスからMFマルアン・フェライニがヘディングシュートを放つが、ボールはゴール右に外れた。まずは追い付きたいベルギーは同35分、フェライニに代えてMFヤニック・フェレイラ・カラスコを投入して状況を打開しようと試みる。

 その後はベルギーが猛攻をかけるが後半36分のMFアクセル・ビツェルの強烈なミドルシュートがロリスに弾き出されるなど、最後まで同点ゴールは生まれず。逃げ切ったフランスが1-0の勝利を収め、初の決勝進出を狙ったベルギーは涙をのむことになった。

(取材・文 折戸岳彦)

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