beacon

ムバッペの“挑発”から約1年、サッカーの覇権は南米にあり? CONMEBOL会長「半年で2つのW杯が戻ってきた」

このエントリーをはてなブックマークに追加

南米勢が世界チャンピオンの座を占拠

 アルゼンチン開催のU-20ワールドカップはU-20ウルグアイ代表の初優勝で幕を閉じた。カタールW杯に続く南米勢の栄冠に注目が集まっている。

 ウルグアイの優勝により、旧称のワールドユース選手権を含めて南米勢の同大会制覇は12回目となった。南米連盟(CONMEBOL)はヨーロッパ勢の優勝回数は10回だと伝えるとともに、決勝が南米vs欧州となった対戦カードは今回で10回目で、南米勢が6勝と上回ったことを公式サイトで紹介している。

 試合後にはCONMEBOLのアレハンドロ・ドミンゲス会長がスペインメディア『EFE』の取材に応じ、「勝利を華やかに祝うが、決して謙虚さは忘れない」とコメントしつつ、「この6か月で2つのカップが我々のもとへ戻ってきた」と喜びを伝えている。

 また、主にアルゼンチン代表の取材を行っているロイ・ネマー記者は、昨年5月にフランス代表のFW キリアン・ムバッペが『TNTスポーツ』のインタビューで伝えた言葉に再注目している。カタールW杯の優勝候補について訊かれたムバッペは「南米はヨーロッパほどサッカーが進展していない」と語り、アルゼンチンやブラジルに対抗する国が南米に存在しないことから欧州勢に優位があるとコメントしたものだ。

 しかし、カタールW杯ではアルゼンチンがフランスに勝利して王者となり、今回のU-20W杯もウルグアイがイタリアを決勝で倒すという結果に。さらに2021年の東京オリンピック、19年のU-17W杯はブラジルが優勝し、22年に行われた欧州王者と南米王者が対戦するファイナリッシマもアルゼンチンがイタリアに勝利している。

 結果を見れば南米に覇権があると認めざるを得ない状況。欧州サッカー連盟(UEFA)は11月に開催されるU-17W杯で、久々の“欧州勢による世界チャンピオン“を果たしたいところだろう。

●U-20ワールドカップ2023特集ページ

TOP