beacon

[横山杯]球際激しい攻防戦、習志野がファイナルゲーム進出へ貴重な勝ち点3獲得!

このエントリーをはてなブックマークに追加

[12.28 横山杯決勝第1グループ第2戦 習志野高 1-0 熊本国府高 矢田部サッカー場A面]

「横山杯 第15回全国ユース招待サッカー大会」1st Division決勝第1グループ第2戦の習志野高(千葉)対熊本国府高(熊本)戦は、1-0で習志野が勝った。勝ち点を4とした習志野は29日のグループ最終戦でファイナルゲーム進出を懸けて新潟西高と対戦。勝ち点3で逆転首位の可能性を残す熊本国府は、同4の埼玉栄高と戦う。

 互いにボールへの反応鋭く、球際の攻防はさながら公式戦を思わせるような好勝負だった。また、奪ってからの攻撃にスピード、パワーがあった両校。2連勝を狙う熊本国府は左SB後藤雅史がDFをかわしてクロスへ持ち込み、右サイドではSB池本葵やMF熊野航平がスピードを発揮する。一方、初戦を引き分け、ファイナルマッチ進出のために負けられない習志野は、打開力のあるボランチ・MF池田簾や1年時に一時レギュラーを務めていたというMF筌口拓を軸に攻め返した。

 スコアが動いたのは後半13分だ。習志野は池田のスルーパスでDFと入れ替わるように抜け出した筌口が、追ってきたDFのプレッシャーを受けながらも右足でゴール右隅へ流し込んで先制する。追う展開となった熊本国府もアグレッシブなプレスでボールを奪うと、CB渡邉陸斗の攻撃参加や交代出場のFW原口克俊、DF田部匠の右足シュートなどで反撃する。だが、先制後も筌口と池田のコンビでチャンスをつくった習志野は守備面でも昨年からゴールを守る安定感高いGK田中暉大や注目の185cmCB西村慧祐主将ら守り堅く、最後まで1点を許さずに1-0で勝利。勝ち点3を獲得した。

 習志野は今年、全国高校総体の千葉県予選準決勝で流通経済大柏高の全国大会連続出場を11でストップすると、決勝でも市立船橋高を破って優勝。ただ、全国高校総体では初芝橋本高の守りを切り崩せず、0-3で敗れた。そして流経大柏と再戦した選手権予選準決勝では後半終了間際に追いつきながらもその直後に突き放されて敗戦。期待の世代だったが、全国1勝を挙げることができなかった。西村は「去年のチームを越える、去年のチームはインハイに出たけれど勝てなかったので、今年は新チームを始めた時に全国で勝つという目標を掲げてやっています」。全国で勝つことを目指すチームは俊足FW前田昂輝の負傷など主力候補の怪我などによって今大会当初、12人のみで参加しながらも無敗進撃。優勝してシーズンへ向けての自信をつける。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
横山杯 第15回全国ユース招待サッカー大会特設ページ

TOP