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[Rookie League]「辛い時に人のせいにしないで走る」ことができてきた水戸商が後半6発で暁星圧倒

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[9.5 Rookie League B Group第7節 水戸商高 8-0 暁星高 時之栖裾野G]

 関東・静岡の強豪18校の1年生がリーグ戦を通して成長を目指す「2015 Rookie League」B Groupは5日に最終節を行った。7位の水戸商高(茨城)と8位・暁星高(東京)との一戦は水戸商がFW仲澤健の4ゴールの活躍などによって8-0で快勝。水戸商は6位、暁星は8位でリーグ戦を終えた。

 水戸商はMF横山公大が「入学したころは最初全然連係が取れていなくて、まず水商の伝統でもある体力という部分が欠けていて、みんな試合があってもすぐ疲れちゃったり、走れなかったり、人のせいにしてしまうところがあった。今は連係も取れてきて、体力というところを重視してトレーニングしてきたこともあって、辛い時に人のせいにしないで走るというところはできてきている気がします」と説明したように、入学から半年が経って水戸商らしさを表現できるようになってきた。
 
 一方の暁星は開幕から6連敗と厳しい戦いが続いたが、下川風悠大が「結果はあまり良くなくて、1回も勝てずに、得点も1点しか取れなかったんですけど、この強豪校相手に気持ちで負けないというところが出せたのが良かったと思います」と語ったようにそれぞれが苦戦が続く中でも、心折れることなく対抗。最終節も立ち上がりからMF斎尾海斗が思い切ったミドルシュートを飛ばし、GK石田槙之介が思い切った飛び出しから好セーブを見せるなど対抗する。

 だが、水戸商は前半13分、MF石井佳祐が右サイド後方から蹴り込んだFKをファーサイドのCB斉藤天秋が頭でゴールへ沈めて先制点。暁星も相手の連係ミスを突いたFW天野雅己紳が左足シュートへ持ち込むなど反撃したが、左MF小野寺遼らがチャンスを作り出す水戸商は38分に仲澤が加点して2-0で前半を折り返すと、後半11分にもMF高杉智希がゴールを決める。

 そして25分からは交代出場の細谷樹のゴールを皮切りに仲澤、横山、そして仲澤と4連続ゴール。40分にも仲澤がこの日4点目のゴールを決めて8-0で快勝した。最終戦も点差が開いたが、全7試合を戦い抜いた暁星の下川は「自分たちのサッカーをブレないでやることで成長できたんじゃないかと思います」と語り、後半に走力の差を示した水戸商の横山は今後へ向けて「県で終わるんじゃなくて、必ず全国まで行って、決勝まで行けるチームをつくっていきたいです」と誓った。

[写真]前半13分、水戸商は斉藤が先制ヘッド
 
(取材・文 吉田太郎)
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