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MF住永主将「乗り切ったらデカイ」。日本高校選抜は15日のマインツ、ザルツブルク戦連勝へ準備開始

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日本高校選抜のMF住永翔主将は勝利直後から15日の連戦へ意識を傾けていた。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[4.13 デュッセルドルフ国際ユース大会予選リーグ 日本高校選抜 2-0 フォルトゥナ・デュッセルドルフ]
 
 日本高校選抜は、今年の選抜チームの集大成として臨んでいる第55回デュッセルドルフ国際ユース大会開幕戦を2-0で勝利した。だが、チームが目指しているのは参加10チームの頂点だけ。開幕戦のキックオフは19時で、試合後食事を終えると時刻は22時に近かったが、選手たちは食事直後に映像を見ながらの選手間ミーティングを実施し、15日のマインツ戦、ザルツブルク戦への準備をスタートした。

 この2連戦は予選リーグ最大のヤマ場だ。15日の第1試合で対戦するマインツはかつて日本代表FW岡崎慎司が在籍した強豪のアカデミーチーム。そしてマインツ戦終了の約3時間半後に戦うザルツブルクは現在大会2連覇中の王者だ。

 それだけにMF住永翔主将(青森山田高→明治大)は「明日一日休養日があるのでまた100で行けるように。次は2試合になるので25分とは言え、2試合は身体にとって疲労だと思うし、2試合目がどれほど大事かというところもある。2試合連続の日を乗り切ったら日本チームにとってはデカイ」。一試合一試合集中して連勝を目指す。

 この日は長い芝と硬いピッチに苦戦。全体的にパスの正確性を欠いたが、一度試合を経験したことで何が課題か確認することができた。「ファーストコンタクトのところでまず怯まないで当たってしまえばいいんですけど、一歩引いちゃうところが全体的にあった。(攻撃面では)もっとポジショニング近くしてテンポよくダイレ(クト)だったり2タッチでどんどん回避できるような形の距離感とかをもっと作っていければいい」と住永。間延びしてしまったところ、ポジショニングを改善することでより攻撃の精度を高めたいところだ。

 住永自身はMF金子大毅(市立船橋高→神奈川大)とのダブルボランチでセカンドボールが多く拾うことができなかったことを修正する考え。そして相手のやりたいことをまずは封じて、自分達の持ち味が出る試合へと持ち込んでいく。「日本の集中力は海外のチームに比べたら高いと思っているので、どんどんボールを動かして相手が嫌なくらいにやっていければ完全に自分たちのペースになると思います」(住永)。大事な2連戦を連勝して上位2チームの予選リーグ突破に近づく。

(取材・文 吉田太郎)
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