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[新人戦]飛躍の可能性秘めた新鋭ボランチ。大社MF佐々木碧が2アシストで雪辱勝利もたらす

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大社高MF佐々木碧(新2年=サンフレッチェくにびきFC出身)は中盤で存在感を示し、2アシスト

[3.19 中国高校新人大会3位決定戦 大社高 3-2 米子北高 Balcom広島]

 中国高校新人大会3位決定戦で天敵相手に2アシスト。大社高(島根)のMF佐々木碧(新2年=サンフレッチェくにびきFC出身)は後長直樹監督も「相当良いと思います」と期待する新鋭ボランチだ。

 1-1の後半10分、右サイドからのピンポイントクロスでMF井上太陽(新2年)の勝ち越しヘッドをアシスト。退場者を出し、追いつかれて迎えた33分には、「ホットラインみたいな感じ」(佐々木)という関係のエースFW岩田凌汰(新3年)へスルーパスを通し、劇的な決勝点をアシストした。

「自分の中では1点目の失点の時にイエローカードを受けて、そこから失点してしまったので、どこかで取り返さないといけないなと思っていました」

 得意とする運ぶドリブルでボールを前進させたほか、中盤での正確なボールタッチとキープ、スルーパス、ハイサイドへ攻め上がってのクロスと攻撃の中心に。また、退場者を出して10人で戦う中、自陣のサイドをカバーして相手の攻撃を阻むなど苦しい時間帯に運動量も発揮していた。

 対戦相手は昨年のプリンスリーグ中国で3-11、1-14という大敗を経験している米子北高。「(昨年までと比べて今年は)プレッシャーに来られても、落ち着いて見ることができた」という佐々木は、その落ち着き、スキルの高さで雪辱勝利の中心になった。

 攻撃的なボランチの憧れは以前がFWネイマールで、現在はMFイニエスタ。サンフレッチェくにびきFC(島根)から、「選手権に出たかった」という理由と繋ぐサッカーを志向して公立の強豪、大社へ進学した。1年時から夏冬の全国大会予選決勝を経験。新チームとなって迎えた立正大淞南高との県新人戦決勝では、相手2人をかわしてから決勝点をアシストするなど、大舞台でチームを勝たせるような活躍を続けている。

 身体は178cm、72kgに。ヘディングなどできることが増え、より自信もつけてきている。より厚みのある身体を作り、より視野を広げてプレーすることを目指す考え。ブレイクの可能性を秘めた新2年生は、成長を続けて「自分の中では、今年はインターハイも、選手権も絶対に出たい」という目標を実現する。

※学年は新学年

(取材・文 吉田太郎)

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