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[MOM4636]大津FW岩中翔大(2年)_同点弾!地道に練習を重ねて掴んだチャンスでアピール

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後半6分、大津高FW岩中翔大(2年=ロアッソ熊本U-15出身、左)が同点ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.19九州高校新人大会準々決勝 大津高 1-1(PK5-3)飯塚高 ふれあいスポーツランド]

 大津高(熊本1)は、先制された1分後にFW岩中翔大(2年=ロアッソ熊本U-15出身)が同点ゴール。こぼれ球に素早く反応し、右足を振り抜く。これがゴール左へ決まり、2試合連続弾となった。

 山城朋大監督は「苦労して点を取った」岩中を高く評価。ロアッソ熊本U-15時代は現在熊本のトップチームで台頭中のU-17日本代表FW道脇豊の控えだったという。ライバルと別の道へ進み、「本当に我慢しながら、アイツは地道にやっていると思います」(山城監督)というストライカーが、チームを救うゴールを決めた。

 毎朝の自主練でシュート練習。クロスからのヘッドなどを重ねて強化してきた。身体の強さは特長。ルーズボールを泥臭く味方に繋ぐなど、献身的な姿勢でもチームに貢献している。大会前の広島遠征からパフォーマンスが向上。そして、九州大会で2試合連続ゴールを決めたが、岩中は満足していない。

「(今日も)決めれたのは良かったんですけど、相手のミスみたいな。自分が呼び込んで自分からのゴールじゃなかったんで、決めるのは大事ですけど、次は自分から呼び込んで決める点を取っていきたい」。憧れは日本代表FW上田綺世。トータルで優れたストライカーになるために「裏の抜け出しからの得点、自分一人で完結できるようなシーンがない」という課題の改善を目指す。

 これまでCBとしてもプレーしてきたが、希望はFW。「最近スタメンになってきてるんで、それをまず定着させて、毎試合得点を取るように。注目されるような選手になっていきたい。プレミアリーグはやっぱり得点王を目指したいです」と新シーズンの活躍を目指している。

 まずは先発に定着するために、結果を残さなければならない。チームは岩中も先発した準決勝を6-1で制し、九州制覇に王手。「(20日の)決勝は先制点を奪って チームを助けられるようなプレーをしたいです」と語る岩中が、チームを勢いづけるゴールを決めてアピールする。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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