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[関東 ROOKIE LEAGUE]日本一の先輩たちを「目指してみんな頑張っている」。鹿島学園MF高橋晃葵はボールを運べて、攻守でハードワークできる選手へ

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鹿島学園高MF高橋晃葵(1年=カシマアカデミー出身)がボールを運ぶ

[4.20 関東ROOKIE LEAGUE Aリーグ第1節 山梨学院高 4-0 鹿島学園高 時之栖裾野G] 

 昨年度はU-16日本一。鹿島学園高(茨城)の1年生は、先輩たちに近づく。山梨学院高(山梨)との関東ROOKIE LEAGUE Aリーグ開幕戦は、多くの時間帯でボールを保持しながら、相手のスピードのある攻撃やセットプレーから失点。0-4で敗れた。

 茨城県トレセン活動や怪我で不在の選手もいる中、MF高橋晃葵(1年=カシマアカデミー出身)が存在感のある動き。ボランチの位置でボールを引き出し、前を向いて空いているスペースへドリブル、パスで運んだ。

 ビルドアップについては、系列のカシマアカデミー時代から取り組んできたことを表現。だが、「中盤での競り合いのところで色々負けてしまったので、そこで勝てるようにしたい。もっと競り合いも強くなって、運動量も上げて、攻守でハードワークできるような選手になっていきたい」と語った。

 この日、鹿島学園は左サイドの長身アタッカー、MF稗田葵允が非常に推進力のある動きを見せていたほか、MF西川碧の仕掛けやMF山根昊和のラストパスでゴールへ。また、交代出場の184cmFW松岡祐葵のポストプレーなどを活かして反撃したが、得点を奪うことができなかった。翌21日の矢板中央高(栃木)戦は山根のアシストから松岡がゴール。だが、1-2で敗れ、連敗スタートとなった。

 高橋は「やっぱり勝ち切れなかったっていうのは凄く悔しいです。(今年は)技術の高い選手もいっぱいいますけど、やっぱり勝負どころで勝てないチームなので、勝てるようにどんどんみんなで切磋琢磨して頑張っていきたいです」と誓った。

 先輩たちは昨年、関東ROOKIE LEAGUE Bリーグで優勝。プレーオフを勝ち抜き、U-16全国大会「MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16」への出場権を獲得した。そして、全国大会では決勝で大津高(熊本)に2-1で勝ち、初優勝。優勝メンバーのMF木下永愛(2年)は今年、U-16日本代表に選出され、MF伊藤蒼空(2年)も同代表のトレーニングパートナーを経験した。

 日本一を獲得し、“個人昇格”もしている先輩たちのように、自分たちも1年生チームでの活躍、勝利が目標だ。先輩の木下超えにも挑戦中の高橋は、「先輩は凄く上手いですけれど、そこを目指してみんな頑張っているので。もっとやらないといけない。(関東ROOKIE LEAGUEは)もう2敗しちゃってあとがないと思うんで、ここからもっと自分たちで気持ちとか上げていって、勝ちに繋げられるようにしたい」と意気込んだ。

 高橋はMF脇坂泰斗(川崎F)やMFフレンキー・デ・ヨング(バルセロナ)のようにボールを運べて、戦える選手になることも目標。カシマアカデミー時代から鹿島学園のグラウンドで活動するボランチは、チームメートとともにトレーニングから強度、質を高めて自分たちも全国で勝つ。

左サイドで推進力のある動きを見せたMF稗田葵允

FW松岡祐葵は矢板中央戦で1ゴール

MF山根昊和がラストパスを狙う

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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