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[関東 ROOKIE LEAGUE]市立船橋は急造CBのMF福田一平が得意のボール奪取やビルドアップで健闘

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市立船橋高は急遽CBを務めたMF福田一平(1年=FC東京U-15深川出身)が奮闘

[4.20 関東ROOKIE LEAGUE Aリーグ第1節 日大藤沢高 3-1 市立船橋高 時之栖裾野G] 

 名門・市立船橋高(千葉)は、千葉県トレセンメンバー不在の中での開幕戦。本来ボランチの179cmMF福田一平(1年=FC東京U-15深川出身)が急遽CBを務め、元Jリーガーの式田高義コーチも評価するパフォーマンスを見せた。

 得意とするビルドアップでは、個でもボールを運ぶ左SB毛利貴大やMF大原隼介らとともに攻撃にリズム。また、「相手からボール奪取するところが1番ストロングです」というように、予測力の高さとスピードを活かし、日大藤沢高の速攻をよく封じていた。

 それでも、前半、不運な形もあってカウンターから2失点。「相手を潰せるところもあったんですけど、背後を取られてしまったり、ゲームをコントロールできなかったので、1つの反省となっています」と首を振った。

 相手を見ながらパス、ドリブルでボールを運ぶ市立船橋は低い位置では失うことなく、ビルドアップ。そして、鋭い動きを見せるMF田中優成らが仕掛けていたが、重心を下げて引き込む日大藤沢ゴールをこじ開けることができず、逆にカウンター攻撃を受けてしまっていた。

 後半にも1失点。得点は試合終了間際に交代出場MF須甲智也の1点に留まった。福田は「1つは決め切るところが足りてなくて、もう1つは 背後への対応。カウンターでやられてしまったので、そのカウンターへの戻りとか、そういうところもっと速くしておきたいと思いました」。翌21日の山梨学院高(山梨)戦は修正し、スコアレスドロー。ここから巻き返していく。

 福田は強豪・FC東京U-15深川から選手権で見た市立船橋の強さに憧れて進学。3年間での目標について、「自分の代で、選手権でまず全国に出て、優勝することです」と掲げた。CBでの経験も今後の糧に。日本代表MF遠藤航(リバプール)のようなボランチになって、選手権やプロの世界で活躍する。

市立船橋の先発メンバー

MF大原隼介がサイドへボールをはたく

右サイドでキレのある動きを見せたMF田中優成

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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