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開幕5連勝、3試合連続無失点の興國の堅守を支えるCB國岡俊哉。距離感掴み、シュートブロックに手応え

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堅守・興國高を支えるCB國岡俊哉(3年=長野FC出身)

[5.5 プリンスリーグ 関西1部第5節 G大阪ユース 0-1 興國高 近大附高G]

 興國高(大阪)は3試合連続の無失点勝利。開幕からの5試合で失点はわずか2で、連勝を5へと伸ばした。その堅守を支えているのが、CB國岡俊哉(3年=長野FC出身)だ。

 1年時にU-16日本代表候補にも選出されている國岡は、180cm台の長身と精度の高い左足の持ち主。この日はCB竹村咲登(2年)らとともに集中力の高い守りを見せ、G大阪ユースの強力攻撃陣を無得点に抑えた。

 相手の注目ストライカー、FW中積爲(2年)に対しては「左利きっていうのは分かってたんで、そこで左置きしながら、右に行かして、最後、シュートブロックで合わせるっていうのをイメージしていました」。中積も國岡の意表を突く形で股間を通すドリブルも。危ないシーンもあったが、今年に入ってシュートブロックの自信を深めている國岡は、最後までゴールを許さなかった。

「シュートブロックは今年からちょっと自信がついてきました。去年はめっちゃ打たれてて、(監督の)六車(拓也)さんにも『距離感を意識しろ』って言われて。そこで、今年に入ってから距離感を意識して、相手が打ちにくい距離っていうのを意識してやってるんで、そこでしっかり足に当てれてゴールを外せてるかなと思います」

 仕掛けてくる相手のボールタッチを見て、ゴール方向から合わせる形でブロック。半歩、一歩にこだわってきた成果が、チームの開幕5連勝や、失点数の減少に結びついている。

 その國岡は、先輩CB超えを目指している。「1年時の3年で出てた2センターバックを超えたいと思っています。そこはずっと意識してるんで、越えようと思っています」。2学年先輩のCB西川楓人(現流通経済大)とCB常藤奏(現中央大)はいずれも大学進学後も活躍。いずれも際立った武器を持ち、高校時代から注目を集めるような存在だった。

「苦しい状況でも、あの2センターバックはもうずっと落ち着いてやってたんで、僕もそこは落ち着いてやるっていうのは常にやらないといけない」。また、対角の左足キックやヘッドにも自信を持つ國岡は、現在地に満足することなく、大学でも通用するような強度、質を求める考え。そして、高校時代の先輩を超え、結果も残す。

(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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