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J2甲府、”ホーム”国立でのACL2連勝!! 浙江に4発圧勝でグループ首位浮上

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ホーム国立で2連勝(写真は第2節のもの)

[11.8 ACLグループH 甲府 4-1 浙江 国立]

 AFCチャンピオンリーグ(ACL)は8日、グループリーグ第4節を各地で行い、H組のヴァンフォーレ甲府浙江FC(中国)に4-1で勝利した。今大会初の複数得点により、前節0-2で敗れた相手にリベンジを達成。メルボルン・シティに勝ち点と得失点差で並んだが、総得点により首位に浮上した。

 1勝1分1敗で迎えた第4節。甲府はJ1昇格プレーオフ行きがかかるJ2最終節・山形戦を12日に控える中、J2リーグ戦主力のDF井上詩音、MF中村亮太朗、FW宮崎純真を先発起用し、ACLでホームスタジアム登録している国立競技場に乗り込んだ。[スタメン&布陣]

 甲府は序盤こそ相手に押し込まれる時間が続いたが、粘り強く対応で相手を押し返すと、前半10分過ぎから優勢に。すると同18分、中盤でボールを受けた中村がダイレクトで相手DFの背後にパスを蹴り込むと、これにFWピーター・ウタカが反応。最後はGKとの1対1を冷静に制し、グラウンダーのシュートを落ち着いて蹴り込んだ。

 副審はオフサイドフラッグを上げ、ノーゴールの判定。ところが今大会はグループリーグから導入されているVARがすぐさま介入し、映像確認が行われた結果、ウタカはオンサイドのポジションにいたことが判明し、先制ゴールが認められた。

 その後も攻める甲府は前半22分、ロングボールに抜け出したFWジェトゥリオがGKをかわしてシュートを狙うも、これは浙江DFのゴールカバーを破れず。同34分にはスルーパスにウタカが抜け出し、折り返しのパスからジェトゥリオが反応するも、相手の手にボールが当たりながらハンドを取ってもらえず、得点を重ねられなかった。

 ところがアディショナルタイム2分、甲府は右サイドで宮崎がタメを作り、戻したボールから中村がまたしてもダイレクトで相手DFの背後へのボールを蹴り込むと、これに宮崎が反応。右サイドで相手を剥がしてクロスを送り、これに反応したジェトゥリオがボレーで流し込んでリードを2点に広げた。

 しかし甲府は後半2分、MFフランコ・アンドリヤシェビッチに強烈なミドルシュートを放たれると、GKマイケル・ウッドのパンチングが相手選手にこぼれる。FWニャシャ・ムシェクウィに拾われ、ウッドが元浦和のFWレオナルドを倒してPKの判定。これをレオナルドに決められ、早い時間帯に1点を返された。

 1点差とされた甲府は再び攻勢を強めると後半10分、MF林田滉也のボール奪取を起点にカウンターを仕掛け、ウタカが単独突破から右足シュートを狙う。だが、これはゴール右外。同11分、林田のミドルシュートはGKに阻まれ、同13分の左サイド攻撃はDF小林岩魚のクロスが味方に合わず、立て続けのチャンスを逃した。

 それでも甲府は後半13分、右サイド攻撃から宮崎がタメを作り、戻したボールをFW飯島陸が縦に出すと、これにDF関口正大が反応。ペナルティエリア右を駆け上がり、ゴール前にはウタカとジェトゥリオも揃っていたが、迷わず右足を振り抜き、強烈なシュートをニアポスト脇に突き刺した。関口はこれがACL初ゴールとなった。

 その後は甲府がしっかりと守備を固め、ピンチをなんとか阻むと、後半44分にはFW三平和司のスルーパスに抜け出したMF鳥海芳樹が決めてダメ押し。そのままタイムアップを迎え、甲府が4ゴールの圧勝で今大会2勝目を収めた。国立では第2節のブリーラム・ユナイテッド戦(○1-0)に続いて2連勝となった。

(取材・文 竹内達也)
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竹内達也
Text by 竹内達也

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