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GK福元が再三の好セーブでゴールを死守、佐々木監督「神様に見えた」

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[8.6 ロンドン五輪準決勝 日本2-1フランス ロンドン]

 これほど頼もしい守護神はいない。被シュート27本、うち枠内シュートは11本。フランスが浴びせたシュートをことごとく弾き出し、再三のクロスボールやロングボールにも果敢に飛び出してパンチング。なでしこのゴールを死守したGK福元美穂佐々木則夫監督は「あの小さな福元選手が神様に見えた」と、最大級の賛辞を送った。

 試合後、ミックスゾーンに姿を見せた福元の声はかすれていた。本人は「今日だけではないです」と言うが、激闘のあとを印象付ける。「厳しい戦いだったけど、みんなで集中を切らさず、勝ち切ることができた。最後は本当に時間が長かったけど、しっかり守り切れた」。試合直後は自然と日本のゴール前で歓喜の輪が広がった。その中心に背番号1がいた。

 昨年の女子W杯では正GKをGK海堀あゆみに譲った福元だが、パフォーマンス、コンディションの良さを買われ、守護神の座を奪回。08年の北京五輪に続いて2大会連続でゴールを守る福元は「ピッチに立つとき、常にいい集中でいられている」と、4年前からの成長を口にする。あと一歩のところでメダルを逃した北京の借りも返し、次は決勝戦。「勝つか負けるかで全然違う。もう一度、チーム全員でいい準備をして決勝に臨みたい」と誓っていた。

(取材・文 西山紘平)

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