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決勝前日会見 なでしこ選手コメント

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 ロンドン五輪で史上初の決勝進出を果たした日本女子代表(なでしこジャパン)が決勝を翌日に控えた8日、ロンドン市内のオリンピックパークで公式記者会見を行い、佐々木則夫監督、MF宮間あや、FW大儀見優季(旧姓・永里)、GK福元美穂が出席した。

以下、会見での選手コメント

●MF宮間あや
「目指してきた場所に立てる喜びと感謝を胸に、すべてを明日の試合にぶつけたい」

―アメリカの選手は『日本とプレーするのは楽しみ』と話しているが?
「毎回、最高のチームと対戦できる喜びや、勝ちたいという思いが強く湧き上がってくる相手。明日はその喜びを強い思いに変えて、もう一度勝ちたいと思っている」

―明日の試合は自分のサッカー人生でどう位置付けているか? また勝つために必要なことは?
「明日の一戦は、今まで何百回と試合をしてきた中の1試合と変わらないと思っている。2つ目の質問についえては、仲間を信じる気持ちと、監督を信じる気持ちだと思います」

―明日、金メダルではなく、銀メダルだったら残念な結果か?
「金メダルを取ること以外、考えたことはない。これから先、女子サッカーにどう影響を与えるか分からないけど、一番影響力があるのが金メダルだと思っている」

―アメリカの選手は昨年のW杯決勝で負けたことが原動力となっているが、日本はどうか?
「アメリカの選手は去年負けて、日本に勝ちたい気持ちが強いと思うけど、長い歴史の中で日本はアメリカに20敗以上しているので、勝ちたい気持ちの原動力はアメリカに負けないと思っている」

―帰りの飛行機はビジネスクラスになりそうか?
「まだ決まってませんが、体が小さいので何クラスでもいい。お金がかかるクラスに乗れると気持ちいいなって思うけど、選手はいろいろ噂されているようなことを気にしてないし、何クラスでも帰れればうれしいです」

―佐々木監督はどんな監督か?
「監督になって4年半、いろんなことがあったし、いろんなところを一緒にくぐり抜けてきた。今、振り返って思うのは、監督に付いてきてよかったと、心から思えることです」

●GK福元美穂
「ここに来るまで最高の準備をしてきた。チーム全員で力を合わせて、自信を持ってピッチに立ちたい」

―アメリカの攻撃陣については?
「早い時間に失点するとチームとしてもバタつくと思うので、明日はしっかり前半をゼロで抑えて、DF陣と協力してゴールを守りたい」

―アメリカのワンバック、モーガンはクロスボールからゴールを狙っているが?
「高さとスピードがあるので、ボールが来てから対応するのでは遅い。早めに準備をして、マークを確認して、ボールが来たときにいい状態でプレーできるようにしたい。相手との距離を図って、いい状態を保ちたい」

―佐々木監督はどんな監督か?
「4年前の北京では自分が試合に出ていたけど、その後長い間サブを経験して、今このように試合に出れているのは佐々木監督の指導があったからだと思う」

●FW大儀見優季(旧姓・永里)
「今まで積み重ねてきたものを明日のピッチに出して、みんなで楽しめるようなゲームにしたい」

―去年のW杯からどこが成長したと思うか?
「この1年間、チームのために自分ができることを考えながらやってきた。去年とはプレースタイルも変わって、チームの一人として戦えている自分がいる。明日の決勝はチームの一人として自分がすべきことを全力でやりながら、すべてを楽しみたい」

―佐々木監督はどんな監督か?
「自分自身を成長、進化させてくれる存在だと思っている」

(取材・文 西山紘平)

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