beacon

[フットサルW杯2012]ミゲル監督「ポルトガル戦、ラスト20秒で何かが起きる」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 フットサル日本代表は3日、ポルトガル戦の前日練習を行い、ブラジル戦で失点につながった最後尾からのビルドアップなどのトレーニングに励んだ。

 前日も片道約4時間をかけてバンコクに戻り、スペインvsイランなど3試合を視察したミゲル・ロドリゴ監督は、決勝トーナメント進出以外、考えていないようだ。約1時間15分の練習の最後には円陣を組み、約7分にわたって選手たちに言葉を掛けた。

「得失点差を考えたとき、このグループから3位になるチームが出ると考えている。明日の試合に負けても、3試合を終えたときの得失点差が大きなポイントになる。ポルトガルに勝てたとしたら、2位でグループを突破したい。実際にそのままポルトガルに勝って、3試合目でリビアに負けたとしたら、仮に次のラウンドに進めても、良いメンタリティで決勝トーナメントに進めるとは思えない。ポルトガルに引き分けても、リビアには勝たなければいけない」と、3試合を終えてグループステージを突破することが大切だと、選手たちに強調したことを明かした。

 また、ポルトガルに勝つことは大きな意味を持つと語った。「明日勝てば、世界トップ5に勝つということです。過去W杯の歴史で、日本がそういう勝利を挙げたことはありません。明日、勝つということは、目の前のグループリーグ突破だけでなく、歴史的なことに挑むということにもなる。そういう意識で、明日の試合に臨みたい。世界中で誰も日本に勝つと賭ける人はいないでしょう。でも私は、それができるんじゃないかと思っています。これは、私たちのことも、相手のことも分かっているから言えることです。普通にこれまでの対戦成績、フットサルのゲームの傾向を考えたら、不利と考えるのは自然のことでしょう。それを覆したい」と、チームの仕上がりに自信をみせた。

 どんな試合展開になると予想しているか。そう聞かれた指揮官からは、思わぬ予言が飛び出した。

「ラスト20秒に、何かが起きると思います。そういうイメージがあります。それが具体的に何かはわかりませんが、私の第6感みたいなものです。実際に今のような話は聞かれたことも初めてなので、言うのも初めてですが、そういう予感がしています」

 日本が歴史的な得点を挙げるのか、それとも…。試合終了のブザーが鳴るまで、見る側も、一瞬たりとも集中を切らせない試合になりそうだ。

(取材・文 河合拓)

▼関連リンク
フットサルW杯2012特集ページ

TOP