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[フットサルW杯2012]リカルジーニョの予告ヒールリフトを歓迎する FPカズ「見てみたい」

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 ポルトガルのエースの挑戦も受けて立つ。フットサル日本代表は、3日にポルトガル戦の前日練習を行ない、自陣でのボールの動かし方やポルトガルの守備に対するボールの動かし方を確認した。練習前にはチームでポルトガル代表の試合を見ており、FP三浦知良(横浜FC)は、ポルトガル代表のエースであり、Fリーグの名古屋オーシャンズでプレーするFPリカルジーニョへの警戒心を口にした。

「(ポルトガルは)個人の力もしっかりしていますし、チームとしてもまとまっていると思います。リカルジーニョ選手もドリブルが上手いし、パスが上手い。前の選手に決定的なパスを、本当にゴールするだけっていうボールを何本も送っていたので、そのパスが素晴らしいなと思いました」

 そのリカルジーニョは、カズが日本代表に招集されることが濃厚となってから、「ヒールリフトでカズを抜きたい」と宣言していた。カズ自身がリカルジーニョと対峙したとき、どのようなプレーを見せたいかと聞かれると「想像もつかないですよね。自分に何ができるかっていうのは。サッカーだったら何か言えるんでしょうけど、フットサルだと、なかなか」と言い、リカルジーニョの言葉を歓迎した。「思い切って僕の前でやってほしいですね。見てみたいですね」。

 ポルトガルは、世界ランクで4位に位置付けられている強豪だ。だが、日本は臆することなく戦うべきだとカズは言う。前日に世界ランク1位のスペインが、日本が優勝したAFCフットサル選手権で3位に終わったイランと2-2で引き分けたことを受け、「日本は同じアジアのイランに勝ったことがあると聞いていますし、日本の選手にも自信になると思います。日本はアジア選手権を優勝していますが、イランは3位ですからね。順位が直接、そのまま出るわけではありませんが、アジアチャンピオンのプライドは持っていいと思いますよ。そういう気持ちを大事に、明日は戦えたらいいなと思います」と語った。

 ポルトガル戦に勝利すれば、2位でのグループステージ突破も見えてくる。重要な一戦を前にカズは「相手も強豪ですから、なかなか日本のやりたいフットサルをやらせてくれないでしょう。DFする時間も長くなるでしょうから、組織立ったDFを自分も含めてやりたい」と、意気込みを語っている。カズがリカルジーニョを止めることができれば、チームの士気も間違いなく高まる。ファルカンの後継者とも言われるフットサル界の新たなスターとの対戦は、見逃せない場面になりそうだ。

(取材・文 河合拓)

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