beacon

日本vsブルガリア 試合前日のザッケローニ監督会見要旨

このエントリーをはてなブックマークに追加

 日本代表は29日、試合会場の豊田スタジアムで公式練習を行い、30日のブルガリア戦に向けて最終調整した。

以下、練習後のザッケローニ監督会見要旨

アルベルト・ザッケローニ監督
―練習で3-4-3も確認していたが、明日の試合でどのように使うつもりか?
「トレーニングの中で時にオプションを持つことに関しては、この先の試合で必要となる場面が出てくるかもしれないので、トレーニングした。明日の試合はこれから長く続く公式戦前の唯一の親善試合。唯一、トライできる試合だが、確認したいことが2つある。一つは選手のコンディション。オーストラリア戦に向けてこの試合しかないので、選手がどういうコンディションにあるかを確認したい。2つ目は3-4-3のオプションを試す時間があるのか、また、その時間がどれだけあるのかを確認したい」

―練習では選手のコンディションをどう見ている?
「まだ選手全員がそろっていない。明日2人が合流し、オーストラリア戦の前日に最後の3人が合流してくる。その5人に関しては、手元にいないのでどういう状況か分からないが、今いるメンバーについても、試合の中でしかコンディションは把握できないことが多いので、明日の夜の時点でどういう状態かお知らせできると思う。明日の試合の中で選手のコンディションの把握というのは大切になってくるが、同時にだれ一人欠くことなく、明日の試合を終えることができればいいなと思っている。選手の中には数人、少し問題を抱えながら代表に合流したメンバーもいる。そういった意味で明日の試合で状況の確認をしたい」

―長友と吉田はケガを抱えて合流したが、2人の状態については? また、長友が全体練習後にフィジカルトレーニングをしていたが?
「2人については、少し問題は抱えていると思っているので、明日のゲームでどれぐらいプレーさせるか、具体的に何分、試合に出すのかチェックしていきたい。練習後に長友がそういうことをしていたのは、まったく関係ない」

―練習前に吉田と話をしていたが?
「今日の練習の中で吉田とは何度も会話をした。練習前、練習の最中、練習後。練習前にした会話は正直覚えていない(笑)。おそらく体調はどうだとか、戦術のところで少し話をしたのだと思う」

―メンバー発表の会見で「インテンシティー」という言葉を使ったが、選手にもその話をしたか? また、ヨルダン戦では香川をトップ下で使い、会見では東の名前も挙げていたが、明日の試合でトップ下はどちらを使うのか?
「インテンシティーという言葉についてだが、合宿の初日からそういう言葉を使って選手にも話した。インテンシティーが出ているときにうちのいいところも出ているという話をしたが、インテンシティーはフィジカルコンディションが伴っていないと、なかなか出ないので、明日の試合でもそういうものが出るかどうかを見てみたい。
 トップ下については、システムにもよるが、4-2-3-1でやるのであれば、トップ下の選手は香川か中村憲剛になる。3-4-3の場合はトップ下というポジションがない」

―セットプレーの守備について新たに注意を与えたことはあるか?
「昨日の練習の中でも少しやったが、オーストラリア戦の前に重点的にやろうと思っている。これまでの戦いを振り返っても、得点数の割にそれほど失点数が多いチームではないと思う。ただ、やられているところを振り返ると、セットプレーやカウンターが多い。カウンターも数的不利の状況で食らっているわけではなく、うちが数的有利の状況にもかかわらず、カウンターから失点する形がある。その2つのシチュエーションは修正しないといけないと思うが、完全に崩されてやられている状況はそんなにないと思う。失点数が多いとは思っていないし、少ない失点の中でやられているシチュエーションが今挙げた2つだと思っている」

(取材・文 西山紘平)

▼関連リンク
ブラジルW杯アジア最終予選特集

TOP