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ハリル解任の緊急事態、清武は日本サッカー界に警鐘「僕は選ばれようが選ばれまいが…」

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負傷から復帰したMF清武弘嗣

[4.11 J1第7節 川崎F1-2C大阪 等々力]

 ハリルジャパンから離れている間に電撃解任が決まった。昨年から負傷が相次いだMF清武弘嗣はW杯イヤーとなる今季も右腓腹筋筋損傷で開幕前に離脱していたが、2月14日のACL第1節済州戦以来、約2か月ぶりに復帰。試合後、バヒド・ハリルホジッチ監督の解任について言及した。

 ハリルから信頼を得ていた清武はW杯アジア最終予選5試合に出場。しかし、昨年6月25日のJ1第16節仙台戦で負傷。左ハムストリング筋損傷で全治8週間と診断され、負傷の影響で日本代表から遠のいた。約9か月ぶりに招集された昨年12月のE-1選手権も脳震盪で無念の負傷離脱となり、ハリルジャパンから離れているうちに指揮官は解任となった。

「ハリルさんになって、僕は結構(日本代表に)呼ばれている方だった。Jリーグを見ても、デュエルの部分を植え付けてくれた。今回こういう風になってしまって残念な気持ちはもちろんある」。大会2か月前での監督交代は異例。W杯出場決定後の更迭は日本サッカー史上初となり、この逆境に世界中のメディアも注目している。

「これを覆すには日本代表が結果を出さないといけないと思う。西野さんになるのでチーム作りも正直、短期間になる。選手一人ひとりが意識や責任感を今まで以上に持たないと。僕はブラジルW杯にいっているので、そのときみたいにはならないと思うけど、繰り返したくはない。いい結果を出して、もう一回、巻き返したい気持ちがあります」

 W杯ブラジル大会はグループリーグ3戦未勝利(1分2敗)で予選敗退。2大会連続のW杯を目指す清武はW杯の舞台に戻り、ピッチに立ちたい気持ちを強く抱いてきたが、この緊急事態を受けて自身の中にも“変化”があった。

「今回、こういうことが起こったので自分の中でも変化があって、これを日本サッカー界が全体として受け止めないといけないと思う。23人に選ばれた人は絶対に結果を出さないといけない。そういう気持ちを持たないと日本サッカーは発展しないと思う」

 より俯瞰した位置から解任劇を見つめ、サッカー界全体の問題として警鐘を鳴らした清武。「もちろん自分は出たいけど、これからのことを考えると絶対に結果が必要。僕は選ばれようが選ばれまいが、しっかりと結果を求めてこれからの世代につなげていかないと日本サッカーはいい方向に進まないのかなと思います」と力説した。

(取材・文 佐藤亜希子)

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