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U-17日本代表はアジアから世界へ…さらに成長志すDF本多康太郎「バケモノみたいなFWを止める役割は自分にある」

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湘南ベルマーレU-18のDF本多康太郎

 今年6〜7月に行われたU17アジアカップで大会史上初の2連覇を果たし、世界への扉を開いたU-17日本代表だったが、その結果をもって現状に満足している選手は一人もいなかった。見据えているのは「世界との差」。年上世代がグループリーグ敗退に終わったU-20ワールドカップの教訓も活かし、11月に開幕するU-17W杯に向けた競争が再び始まっている。

 湘南ベルマーレU-18のDF本多康太郎はU17アジア杯から帰国後の取材対応で「1試合ごとに成長するというのをテーマにしていて、積み上げは今までのキャンプから意識していた。自分の中でどういうプレーがいいのかハッキリわかってきた」と大会を通じての成長も口にしつつ、「自分はビルドアップが課題だと思っている。止める蹴るの質もそうだし、そこのレベルを上げることでW杯を戦えると思う」と自身のウィークポイントと向き合っていた。

 大会ではグループリーグ第2戦以降の全5試合で、センターバックのポジションで出場(うち4試合先発)を果たしたが、W杯に向けての伸び代はまだまだあると捉えている様子。「無駄な時間は絶対に過ごしたくないので、一日一日1秒1秒、もちろんW杯のためにもそうだし、自分が成長するために費やせるかだと思う。計画性を持って課題に向き合っていく覚悟を持ってやっていきたい」と意気込みを語った。

 もっとも、187cm・81kgの体躯は世界基準。U-17W杯でも力を発揮することが期待される。本多自身も「バケモノみたいなFWが来た時に、それを止める役割は絶対に自分にあると思っている」と自認。U17アジア杯前は練習で強く行けなかったり、逆に入れ替わられたりするシーンも見られていたが、アジア杯を通じて「自分は初戦に出られなくて、そこに悔しさがあった。でも安パイに『入れ替わられないように』とやっていたらこの先はないなと思っていた」と振り切り、安定感が出たのも好材料だ。

 とはいえ今後はさらに安定感や強度を増しつつ、課題の技術面にもフォーカスして高めていくつもりだ。「バケモノみたいなFWを今のままで止められるかというとまだまだだと思う。フィジカル面もそうだし、技術面も上げていかないと通用しないので、ここから伸ばしていきたいと思う」と力を込める。

(取材・文 竹内達也)
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