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第1戦で不発も前向きに…なでしこジャパンFW田中美南「引き分けて良かったのは日本の方」「逆にシンプルになった」

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FW田中美南

 パリ五輪出場へ勝利が絶対条件となった。日本女子代表(なでしこジャパン)は24日に行われたアジア最終予選の第1戦で朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)とスコアレスドロー。先発出場したFW田中美南(I神戸)は、エースの役割を果たすことができず後半42分にピッチを後にした。

 日本は試合立ち上がりから主導権を握るも、最終ラインや中盤からのパスが相手の守備網に引っ掛かり、田中までボールが届かなかった。北朝鮮はここまで4バックで戦ってきたシステムを、日本対策で5バックに変更。日本は、この堅守に苦しんだ印象だった。

 しかし、最前線から見えた景色は少し違う。田中は「試合前に5バックでくるかもという情報があったので、それでやられた訳ではない」とし、「自分たちで攻撃のリズムを作れなかった。ペナルティエリアまで押し込むパターンを作れなかっただけ」と分析した。

 田中はスコアレスに終わった一戦を振り返り、「決定的なシーンは北朝鮮の方が多かったので、それで言うと、引き分けて良かったのは日本の方」とポジティブな考え。「勝って終わりたかったのが正直な気持ちだが、逆にシンプルになったので、しっかり勝つ準備をしたい」と28日の国立決戦に向けて、前向きに調整を進めていく。

(取材・文 成田敏彬)
成田敏彬
Text by 成田敏彬

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