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“予選後”を見据える原口、「次につながる内容とパフォーマンスを」

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 視線の先には“予選後”がある。14日のロンドン五輪アジア最終予選最終戦・バーレーン戦(国立)に引き分け以上で5大会連続の五輪出場が決まるU-23日本代表。FW原口元気(浦和)は前日練習後「ここで終わりじゃない」と力説した。

「ここからまたポジション争いがある。次につながる内容と、個人のパフォーマンスを出したい」。原口がそう言うのも当然だ。チーム内の競争で言えば、2列目は最激戦区。今回のメンバーでもFW大津祐樹やMF清武弘嗣、MF東慶悟、FW齋藤学、FW永井謙佑が2列目をこなす。五輪本大会でメンバー入りするかどうかはともかく、欧州組にまで広げれば、MF香川真司、FW宇佐美貴史、FW宮市亮らもライバルとなる。ロンドン五輪本大会の登録人数はわずか18人。メンバー入り、そしてレギュラー取りへの“戦い”はバーレーン戦後に、いよいよ本格化する。

「勝って(予選突破を)決めるというのはみんなが考えていると思う。いい突破の仕方をしたいし、本大会で上に行くためにはもっともっとやらないといけないことがある。(五輪出場権を)取るのは大事だけど、次につながる内容も大事」

 2月22日のマレーシア戦では1得点1アシストの活躍で首位奪回に大きく貢献した原口。バーレーン戦が“ゴール”ではない。自分自身の立場を確固たるものにするため、そしてチームがロンドンで旋風を巻き起こすために。そのスタートラインとして、ただの勝利で満足するつもりはない。

(取材・文 西山紘平)
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