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無失点なら予選突破、比嘉「ガンガン上がりたい」濱田「そこを抑えないと」

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 完封で予選突破を決める。14日のロンドン五輪アジア最終予選・バーレーン戦(国立)で引き分け以上、つまり無失点なら、その時点で自力での五輪出場権を獲得するU-23日本代表。DF濱田水輝(浦和)は「(失点)ゼロでいこうとは毎試合思っているし、今回もやることは変わらないけど、よりいっそう集中力を高めていきたい」と気合いを入れた。

 勝利で気持ち良く五輪出場を決めたいのは当然だが、守備陣とすれば、不要なリスクは抑えたいというのも本音だ。「SBのどっちかが上がったら、もう一人は残したり、あるいはボランチを使ったりしてリスクマネジメントをすることを心がけたい」と慎重に語った。

 この日の練習でも「中盤がボールを持つと、両SBが上がっちゃうところがあった」と言う。実際、左SBの比嘉祐介(横浜FM)は「ガンガン上がりたい。攻撃にも参加したい」と積極的なオーバーラップを誓っていた。濱田は「そこを抑えないといけない。声を出すのは僕ら(CB)。比重を攻撃に置きすぎてもよくない。確実にやっていきたい」と“手綱”を締めるつもりだ。

「日本の攻撃の時間が長くなると思うので、後ろでは数的優位をつくって、1対1にならないようにしたい。外されてもカバーができるように」。石橋は叩いて渡る。最低限のバランスを保ち、きっちりと完封勝利でロンドンへの切符を手にする。

(取材・文 西山紘平)
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