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日本vsアゼルバイジャン 公式練習後のザッケローニ監督会見要旨

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 日本代表は22日、試合会場の静岡・エコパスタジアムで公式練習を行い、23日のアゼルバイジャン戦に向けて最終調整した。

以下、練習後の公式会見要旨

アルベルト・ザッケローニ監督
「明日の試合は最終予選3試合の前に唯一行えるインターナショナルマッチであり、我々にとっては非常に大切なゲームになると思っている。6月の最終予選の最終的なメンバーを決めるにあたって、今回呼んでいるメンバーのコンディションをチェックするには最適な試合にもなる。また、シーズンが終わって少し時間が空いている海外組の選手に試合勘を取り戻させるのには絶好の場だと思う。インターナショナルマッチであり、当然、インターナショナルマッチはすべて大切な場。明日もしかるべき集中力とアプローチを持って臨みたい」

―練習の最初に本田選手と長く話していたが?
「私はできるだけ選手と会話するようにしている。練習の前、練習の最中、練習のあと。時にはホテルでそういう場を持つこともある。選手はほとんどの時間、代表チームにいるわけではなく、それぞれのクラブチームで時間を過ごしており、それぞれのクラブチームの監督、他の特徴を持ったチームメイトと過ごしている時間のほうが長い。代表チームにいるときはフォーメーションや先発を決めるのは私であって、代表チームのサッカー観を決めるのも私なので、そういったサッカー観やアイデアを選手に伝えることに努めている。当然、自分が日本代表の中でどういうサッカーを展開していきたいのか明確なアイデア持っていなくてはならないし、その明確なアイデアを選手に伝えなくてはならないと思っている」

―本田のコンディションはどうか。
「見た感じでは体調もよさそうだなという印象を受けている。明日の試合のリズムの中でどれだけできるか。その中で真のコンディションのチェックができると思う」

―明日の試合は主導権を握れると思うが、攻撃の一番のチェックポイントは?
「まずは日本が明日の試合だけでなく、相手がどこであろうと、常に主導権を握れるチームを目指している。日本の特長、能力を見ていくと、どんな相手でも自分たちが主導権を握るポテンシャルは持っていると思う。当然、そういった試合の流れでサッカーをしていくと、相手が引いてきて、すべてのスペースを消してくることもあるが、そういう引いてきた相手に対し、どういったふうに打開するかと言えば、プレーの精度、スピードを上げることでしか打開できない。選手たちにはこのチームの形、コンセプトは浸透していると思うし、明日の試合でもそれを高いレベルで実行してほしいと思っている」

―明日は親善試合で交代枠は6つあると思うが、フルに使うつもりか? その場合、宮市や酒井に代表デビューの可能性はあるか?
「この試合の最大の目的はリーグが終わって試合から遠ざかっている選手たちに試合をさせるというところだが、可能性があれば、そういった選手にも出場の可能性はあると思う」

―海外組の自主トレが公開されたとき長谷部選手はボールを蹴る練習をしていなかったが、もう試合に出られるコンディションにあるか?
「長谷部のコンディションは日に日に上がってきている。当然コンディションが100%かどうかは彼から聞かないといけないが、少なくとも95%ぐらいまでは上がってきていると思う。95%の状態であれば、ほぼコンディション的には問題ないと思っている」

―本田選手の背番号が18番から4番に変わったが、監督は本田の気持ちをどう推測しているか?
「ひと昔前であれば、監督が選手のユニフォームの番号を決めていた時代もあったが、近年は選手が好きな番号を選ぶような制度になっている。監督の立場としては選手が何番でプレーしようがそんなに変化はない。本当のところは本人に直接聞いていただいて、それに本人が答えてくれれば真相はつかめると思うが、本田がプレーしているポジションと4番ということを考えると、バルセロナの(セスク・)ファブレガスがその番号を付けているので、もしかしたら意識しているのではないかと思う」

(取材・文 西山紘平)

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