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J史上初のレッドカードレビューが2回! 札幌のDOGSOは成立、鹿島FWのタックルは警告どまり:J1第8節VARまとめ

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鹿島FWエヴェラウドのタックルはイエローどまりに

 J1リーグは7日、第8節10試合を各地で行った。今季から再導入されているビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)は2度のレビューを実施し、いずれも一発退場に関するもの。これまでJ1リーグで例のなかったレッドカードレビューが2度も行われる形となった。

<第1節 3回>
<第2節 2回>
<第3節 3回>
<第4節 なし>
<第5節 4回>
<第6節 1回>
<第7節 4回>

<事例1>4月7日 J1第8節 鹿島 2-1 柏 @カシマ(一発退場に関する判定)

 0-0で迎えた前半31分、中盤でこぼれ球を競り合った鹿島FW
エヴェラウドがクリアを試みた柏MF椎橋慧也の足元にスライディングタックルを行い、蹴り出されたボールがそのままタッチラインを越えた。松尾一主審は柏ボールでのスローインを指示したが、ここでVARのチェックが入った。

 約40秒間にわたってオペレーションルームとコミュニケーションを取った松尾主審は、助言を受けてオンフィールドレビューを実施。ピッチ脇モニターで当該シーンを確認した結果、エヴェラウドにファウルがあったと認定し、イエローカードを提示した。

 VARは通常、イエローカードの場面には介入できないため、一見すると違和感の残る結末かもしれない。しかし、今回の場面では当初ノーファウルとしていたことから「見逃された重大な事象」としての介入がなされ、レビューに至ったことが推測される。そのような場合、レビューを行った結果、行為に応じたイエローカードが出されることはルール上問題ない。

主審:松尾一
VAR:西村雄一
AVAR:西尾英朗

<事例2>4月7日 J1第8節 FC東京 2-1 札幌 @味スタ(一発退場に関する判定)

 0-0で迎えた後半10分、FC東京のFWディエゴ・オリヴェイラが長い距離をドリブルして駆け上がり、ゴール左斜め前で札幌のDFキム・ミンテに倒されてFKを獲得。荒木友輔主審はいったんキム・ミンテにイエローカードを提示したが、ここでVARによるチェックが入り、試合が中断となった。

 約2分後、荒木主審はVARの助言を受けてオンフィールド・レビューを実施。ファウルの位置、他の選手の位置、D・オリヴェイラがプレーした方向を映像で慎重に確認した結果、キム・ミンテのファウルは「決定的な得点機会の阻止(DOGSO)」にあたると判断。イエローカードを取り消し、レッドカードを提示した。

主審:荒木友輔
VAR:柿沼亨
AVAR:五十嵐泰之

■2021年VAR統計(第8節まで)
レビューで判定が修正された回数:16
レビューしたが原判定が支持された回数:3

オンフィールドレビュー:12
VARオンリーレビュー:7

①得点に関わる事象
ゴールが認められた回数:2
ゴールが取り消された回数:8

オフサイド(ゴール/ノーゴール):2/3
ハンド(ゴール/ノーゴール):0/2
その他ファウル(ゴール/ノーゴール):0/2
ラインアウト(ゴール/ノーゴール):0/1

②PKに関する事象
PKが与えられた回数:3(成功3、失敗0)
PKが取り消された回数:1
PKが蹴り直しとなった回数:0

エリア内外(PK/取り消し):1/1
ハンド(PK/取り消し):1/0
その他ファウル(PK/取り消し):1/0

③レッドカード
カードなし→レッドカード:1
イエローカード→レッドカード:0
レッドカード→イエローカード:0
カードなし→イエローカード:1
レッドカード→カードなし:0

④人違い
人違いでカードの対象が変わった回数:0

(文 竹内達也)
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