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MF伊藤のプロ初ゴール認められず…浦和&鳥栖は開幕3試合ともレビュー対象に:J1第3節VARまとめ

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MF伊藤敦樹のゴールは認められなかった

 J1リーグは10日、第3節9試合を開催し、今季から再導入されているビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)は3度のレビューを行った。浦和レッズ横浜FC戦では浦和のFKがPKに訂正され、MF伊藤敦樹のゴールはチームメートのオフサイドで取り消しに。反対にサガン鳥栖ベガルタ仙台戦では、一度オフサイドとされた鳥栖FW山下敬大のゴールが認められた。

<第1節>
<第2節>

■VARによるレビューは3事例
 レビュー内訳はオンフィールドレビューが1回、VARオンリーレビューが2回。浦和対横浜FC戦ではJリーグで史上初めて1試合2回のレビューが行われた。なお、鳥栖と浦和は開幕節から3試合連続でレビュー対象となった。

①3月10日 J1第3節 浦和 2-0 横浜FC @埼玉(PKレビュー)
 浦和は前半34分、浦和DF宇賀神友弥がFW明本考浩からのパスを受け、ペナルティエリアへ侵入。横浜FCのMF安永玲央、MF中村俊輔からのアプローチを次々に受けて転倒した。荒木友輔主審は当初、エリア外でのFKを指示したが、ここでVARが介入。オンフィールドレビューの末、ファウルを受けたのがエリア内であったと判定を修正し、浦和にPKを与えた。浦和はこのPKをFW杉本健勇が決めた。

主審:荒木友輔
VAR:中村太
AVAR:八木あかね

②3月10日 J1第3節 浦和 2-0 横浜FC @埼玉(ゴールレビュー)
 前半40分、浦和MF伊藤敦樹からのスルーパスを受けたMF小泉佳穂がドリブルで右サイドを攻め上がり、ペナルティエリア際から折り返しのパスを配給。これを伊藤が右足ワンタッチでゴールに流し込んだ。伊藤のプロ初ゴールかと思われたが、ここでVARが介入。映像で小泉がパスを受けた際にオフサイドポジションにいたことが確認され、VARオンリーレビューでゴールは取り消された。

主審:荒木友輔
VAR:中村太
AVAR:八木あかね

③3月10日 J1第3節 鳥栖 5-0 仙台 @駅スタ(ゴールレビュー)
 前半5分、鳥栖DFエドゥアルドの縦パスをFW林大地がフリックし、FW山下敬大が正確なトラップからゴール。聳城巧副審はオフサイドフラッグを上げたが、ここでVARが介入した。映像では仙台DFシマオ・マテが最終ラインに残っていたことが分かり、VARオンリーレビューの末に鳥栖のゴールが認められた。

担当副審:聳城巧
VAR:福島孝一郎
AVAR:小屋幸栄

 レビュー事例は第3節までの29試合で合計8回。国際サッカー連盟(FIFA)はVAR制度の創設当初、介入の適正頻度を「3試合に1回」としており、基準値を下回っている(基準より少ない回数にとどまっている)ようだ。

■その他、VARチェックで中断したシーン
 上記のレビュー時以外においても、VARは常にピッチ上のプレーに目を光らせ、重大な誤審に対するチェックを行っている。時にはVARのチェックを待つため、主審がプレーを中断させるケースもあるが、第3節の9試合では11回ほどそうした中断事例があったようだ。これらはいずれもVARが映像をチェックしたが、主審・副審の判定が正しかったというケースにあたる。(※事例抽出はJリーグ公式サイトのテキスト速報を参照)

(1)3月10日 J1第3節 福岡 1-3 横浜FM @ベススタ(ゴールチェック)
 前半15分、福岡FW山岸祐也がFWフアンマ・デルガドとのワンツーからゴール前に攻め込んでシュート。これはGKオビ・パウエル・オビンナに阻まれたが、こぼれ球をフアンマがネットに突き刺した。だが、副審はここでフラッグアップ。VARチェックでも山岸のオフサイドが確認され、ゴールは認められなかった。

(2)3月10日 J1第3節 福岡 1-3 横浜FM @ベススタ(ゴールチェック)
 後半アディショナルタイム1分、横浜FMは右サイドを突破したMF水沼宏太のクロスからFW前田大然がダイビングヘッドで決めた。オフサイドがあったかどうかが争点となったが、副審の判定が映像でも支持され、ゴールが認められた。副審は(1)の事例に続いてナイスジャッジとなった。

(3)3月10日 J1第3節 FC東京 2-3 神戸 @味スタ(PKチェック)
 前半16分、FC東京はFWレアンドロのスルーパスに抜け出したFWアダイウトンがシュートを放ち、神戸のGK前川黛也が好セーブ。跳ね返りにペナルティエリア内で反応したFW田川亨介が、前川と交錯して転倒した。プレーはそのまま流されて神戸のビルドアップが始まるも、飯田淳平主審がVARからの通信を受けて試合をストップ。約2分間にわたって中断したが、PKにあたるファウルはなかったとしてドロップボールで試合再開となった。

(4)3月10日 J1第3節 FC東京 2-3 神戸 @味スタ(PKチェック)
 前半45分、FC東京は左のショートコーナーからFWレアンドロがクロスを入れると、ゴール前でセカンドボールを競り合ったFW田川亨介が転倒。こぼれ球を拾ったDF渡辺剛のシュートを神戸のDF菊池流帆がブロックした。ボールがタッチラインを出てプレーが途切れると、飯田淳平主審がVARからの通信を受けて再開を制止。菊池のブロックシーンでハンドの疑いがあったとみられるが、VARチェックの末にノーファウル判定が支持された。

(5)3月10日 J1第3節 FC東京 2-3 神戸 @味スタ(ゴールチェック)
 後半20分、神戸はDF酒井高徳のクロスをMF郷家友太が落とし、ゴール前で待っていたFWドウグラスが軽く浮かせてシュートを蹴り込む。FC東京の守備陣はオフサイドをアピールし、飯田淳平主審は約1分間にわたってキックオフを制止したが、VARチェックを経て副審のオンサイド判定が支持された。

(6)3月10日 J1第3節 鹿島 3-1 湘南 @カシマ(ゴールチェック)
 後半アディショナルタイム1分、鹿島はMFレオ・シルバのパスにFW染野唯月が抜け出し、MF松村優太の折り返しに反応したレオ・シルバがペナルティエリア外から右足シュートを突き刺した。だが、フラッグアップを遅らせていた副審はオフサイドの判定。VARチェックを受けても、この判定が支持された。

(7)3月10日 J1第3節 C大阪 2-1 清水 @ヤンマー(レッドカードチェック)
 前半26分、ボールとは関係ないところで清水のFWチアゴ・サンタナとC大阪のDF西尾隆矢が接触し、西尾がピッチに倒れ込む。そこで清水勇人主審はレッドカードの可能性があるとして、VARチェックのため試合をストップ。映像を見るとチアゴの腕が西尾の顔に接触していたが、「見逃された重大な事象」としてのレビューは行われず、試合はドロップボールで再開された。

(8)3月10日 J1第3節 C大阪 2-1 清水 @ヤンマー(PKチェック)
 後半アディショナルタイム3分、C大阪FW加藤陸次樹の左足シュートが清水MF中山克広の左腕に直撃。清水勇人主審はハンドの反則があったとしてC大阪にPKを与えた。VARチェックでいったんプレーは止まったが、原判定が支持されて加藤がPKを蹴ることになった。

(9)3月10日 J1第3節 C大阪 2-1 清水 @ヤンマー(PKチェック)
 後半アディショナルタイム4分、上記(8)事例のPKをC大阪のFW加藤陸次樹が蹴ったが、これを清水GK権田修一がストップ。こぼれ球をMF中山克広がクリアするも、今度は加藤の腕に当たってそのままゴールイン。清水勇人主審はハンドのジェスチャーをして、ノーゴールの判定を下した。ここでVARのチェックが入ったが、原判定が支持されて清水のFKで試合再開となった。

(10)3月10日 J1第3節 広島 2-1 札幌 @Eスタ(PKチェック)
 後半35分、札幌DF田中駿汰のクロスボールをFW中島大嘉がそらすと、ボールが後方の広島DF茶島雄介の手に直撃。札幌の攻撃はその後も続くも、広島のクリアでプレーが切れたタイミングで、山本雄大主審が試合を制止した。PKの有無が争点となったが、VARチェックの末に原判定が支持され、ノーファウルに終わった。

(11)3月10日 J1第3節 広島 2-1 札幌 @Eスタ(PKチェック)
 後半アディショナルタイム4分、札幌はMF小野伸二のクロスをFWアンデルソン・ロペスがフリックし、MFルーカス・フェルナンデスがボレーシュート。ブロックに入った広島DF今津佑太の腕に当たったとして札幌の選手たちは一斉に抗議した。VARチェックのため山本雄大主審がいったん試合を止めたが、すぐにハンドなしの原判定が支持され、試合が再開された。

(文 竹内達也)
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