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2連覇王者・川崎Fは痛恨敗戦、残り4試合で首位と勝ち点8差に…札幌は二度リードを許すも終盤に大逆転劇

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札幌が接戦を制した

[10.1 J1第31節 札幌 4-3 川崎F 札幌厚別]

 J1リーグは1日に第31節を行った。北海道コンサドーレ札幌川崎フロンターレの対戦は、札幌が4-3で勝利した。

 残留を争う札幌はホームで2試合ぶりの勝利を狙う。優勝争いで首位の横浜F・マリノスを追いかける川崎Fは直近2試合連続でドロー。勝ち点5差を縮めるべく、敵地に赴いた。札幌は前半25分にアクシデント。FW荒野拓馬が負傷して途中交代となる。FW興梠慎三が投入された。

 日本代表帰りのDF谷口彰悟、DF山根視来がベンチスタートとなったが、川崎Fは前半30分に先制。MF橘田健人が敵陣内でファウルを受け、PKを獲得する。FW家長昭博が今季11点目となるPKをしっかり決め切った。

 追いかける札幌は前半33分に同点に追いつく。ロングカウンターで興梠が左サイドからクロス。敵陣内での混戦からMFルーカス・フェルナンデスがゴールに押し込み、1-1とした。同38分にはFWガブリエル・シャビエルがミドルシュートでゴールネットを揺らすが、MF青木亮太の位置でオフサイドが認められてノーゴールとなった。

 しかし、札幌は攻勢を緩めずに逆転する。前半40分、L・フェルナンデスが敵陣内でDF佐々木旭に倒されてPK獲得。興梠がPKを決め、2-1と試合をひっくり返した。

 川崎Fは前半を1-2で折り返すと、ハーフタイムで佐々木に代えて山根を投入。さらに後半12分には札幌相手に11試合連続ゴール中のFW小林悠と、ジェジエウ負傷により谷口を出場させた。

 すると、川崎Fは後半15分に反撃。脇坂のクロスを小林がヘディングシュートで合わせる。ゴールライン上でGK菅野孝憲にセーブされ、FW知念慶のシュートも菅野の体に阻まれる。だがビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックが入り、知念のシュートがゴールラインを割ったことが認められ、2-2と試合を振り出しに戻した。

 そして後半24分、“札幌キラー”が牙をむく。自陣からのカウンターで小林が長距離をドリブル。パスを出した左サイドのFWマルシーニョから再びボールを預かると、小林がPA手前から右足シュートを放つ。12試合連続で札幌のゴールを揺らしてみせ、3-2と試合をひっくり返した。

 だが、札幌は諦めない。後半38分、左サイドのMF青木亮太が大きくクロス。PA右のL・フェルナンデスが深い位置からクロスを上げると、シャビエルがニアサイドでヘディングシュートを決め切る。3-3とまたしても追いついた。

 さらに札幌は勢いを加速。後半39分、シャビエルがドリブル突破で中盤から敵陣内に向かうと、橘田にPA手前で倒される。主審は決定的な得点機会の阻止をしたとみなし、橘田にレッドカードを出した。

 負傷交代やVARでのチェック時間なども考慮され、後半アディショナルタイムは12分となった。札幌は後半アディショナルタイム7分過ぎにシャビエルがゴールを決めるが、アシストしたFWキム・ゴンヒのオフサイドが判明。再逆転は認められない。

 終了間際、札幌の粘りが結実する。キム・ゴンヒのパスを受けたFW小柏剛がPA内で左足シュート。満身創痍の川崎Fからゴールを奪い、4-3で勝利を決定づけた。

 川崎Fは3-4で敗戦。首位に立つ横浜F・マリノスは他会場で勝利したため、川崎Fとの勝ち点差は8に。次節の結果次第で、横浜FMの優勝が決まる。2連覇王者は残り4試合で苦境に立たされた。

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