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大宮U15の“守護神”GK岡村泰志が柏U-15を零封! ビッグセーブ連発に指揮官「岡村様様。流れを相手に与えなかった」

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ゴールを守り抜いたGK岡村泰志

[12.25 高円宮杯U-15準決勝 柏U-15 0-1 大宮U15 味フィ西]

「岡村様様ですね。彼が流れを相手に与えなかったというのが非常に大きかった」。大宮アルディージャU15の丹野友輔監督が試合後に話したように、聖地・西が丘のスタンドから激戦を目の当たりにした約650人の観客も勝利の立役者にGK岡村泰志の名前を挙げるだろう。

 前半32分に迎えたピンチを抜群の反応で防ぐと、コーナーキックには勇気を持ったプレーで対応。ペナルティエリア内での際どいボールにも鋭い飛び出しを見せると、DF陣と協力して体を張った守備でゴールを死守した。1点リードの後半終盤には、柏U-15の10番FW加茂結斗のPKを左に飛んでストップ。圧巻のゴールキーピングで無失点に抑えた。

 反応の速さやシュートストップが強みという岡村は、前半のピンチを「チームを鼓舞する、勇気づけた一本だったと思う」と振り返る。そして、チームを救ったPKストップは「はじめに右足を踏んでから左に飛んだ。左に蹴らせるために誘導し、自分の良い形に持っていくことができた」。大会前の入念な準備が成果としてあらわれたという。

「公式戦では初めてに等しいPKだった。高円宮杯に入る前から練習試合で少しずつ練習して、1回戦に向けて徐々にセーブ率も高まってきていた。それを試合で発揮するだけだったが、今日止めれてほっとしている」

 守護神の活躍で大宮U15は10年ぶりのファイナルへ。岡村は初優勝がかかった27日の鹿島アントラーズジュニアユース戦に向けて「やり切ることを目標に、そこから戦術面やメンタル面を意識したい」「試合まで1日あるので、そこでしっかりと回復し、課題も克服して優勝したい」と意気込みを語った。

(取材・文 成田敏彬)
成田敏彬
Text by 成田敏彬

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