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鹿島JY小笠原央「もっと上の景色を見られるように」日本一に満足せずどこまでも高みを

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[12.27 高円宮杯U-15決勝 鹿島JY 3-2 大宮U15 味フィ西]

 元日本代表の小笠原満男氏の長男、MF小笠原央(2年)は前半7分にCKを蹴って先制点となるオウンゴールを誘発。決勝点となった延長前半7分のMF平島大悟(3年)のゴールも、小笠原が蹴ったCKの流れから生まれたものだった。

 得点シーン以外にもボールタッチやサイドの抜け出しといった一つ一つのプレーにセンスの良さを感じさせた。「自分が勝たせないといけないと意識していた。責任と意識を持ってやれました」。中学2年生にして、中心選手としての自覚も十分だ。

 アカデミーのテクニカルアドバイザーとして活動する満男氏は、ユースチームの活動に参加してるために、この日会場に姿をみせることはなかった。「大会に来る前に『頑張って来い』と言われた。絶対に優勝しようと思って来ました」。いい報告が出来るねの問いには、「はい」と笑顔で答えた。

 小学6年生の時に出場した全日本少年サッカー大会で準優勝に終わった悔しさを晴らしたいと臨んだ決勝戦。日本一に立って見える景色は「やっぱり違う」と話すが、「もっと上の景色を見られるように頑張っていきたい」と新たな高みが見えた様子。「初戦なんかは自分がPKを外したりして、味方に助けてもらうことが多かった。来年は絶対に自分が優勝させるような気持ちで頑張っていきたい」。目先の目標は大会連覇。その先に見る世界も大きく広がる。

(取材・文 児玉幸洋)
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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