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富士大がミラクル初優勝!!J1内定3選手を擁す関西学院大に2-1勝利

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富士大が関学大を下して初優勝した

[9.10 総理大臣杯決勝 富士大2-1関西学院大 ユアテックスタジアム仙台]

 第47回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントの決勝が10日に行われ、富士大(東北2)が関西学院大(関西1)を2-1で下し、初優勝を飾った。

 8年ぶり2回目の優勝を狙う関学大と初優勝を狙う富士大の対戦。関学大は準決勝からGKを含む7人を変更。富士大は1人変更で、累積警告のDF本宮周東(2年=明秀日立高)に代わってMF津島駿(3年=青森山田高)が先発した。

 序盤は富士大が波状攻撃をみせる場面を作るなど勢いよく入ったかに思えたが、前半25分ごろにアクシデント。ボランチのMF芝西大希(4年=北海高)が負傷で、MF白和勇心(4年=向上高)との交代を余儀なくされてしまう。

 関学大も個の優位性を生かして徐々に反撃。ただ前半18分のDF村上景司(3年=G大阪ユース)の左クロスに走り込んだMF濃野公人(4年=大津高/鹿島内定)のシュートは枠上。同28分のMF倍井謙(4年=名古屋U-18/名古屋内定)のミドルも枠をとらえることはなかった。

 しかし試合を動かしたのは富士大だった。スコアレスで折り返した後半10分、MF寺崎朋範(3年=佐賀東高)が蹴った右CKにFW松田空良(3年=青森山田高)が競ると、こぼれたボールにいち早く反応した白和が蹴り込んで先制に成功する。

 さらに同26分にはGK折口輝樹(4年=C大阪U-18)のゴールキックを関学大のDFラインがクリアミス。浮き球となって中途半端となったボールに詰めた寺崎が、前に出たGK成田三太郎(2年=藤枝東高)より先に触ってゴールに流し込む。後半アディショナルタイムに関学大の倍井にゴールを許して1点差と迫られたが、富士大が2-1で逃げ切った。

 これまで大学の全国大会で勝利したことすらなかった富士大が、今大会は1回戦の周南公立大(中国2)を皮切りに、2回戦で日本経済大(九州1)、3回戦で中京大(東海1)を撃破。準決勝では法政大(関東6)をPK戦の末に下し、東北勢初となる総理大臣杯決勝に進出した。

 そして決勝ではJ1内定の濃野や倍井、MF美藤倫(4年=東海大大阪仰星高/G大阪内定)を擁する関学大を撃破。総理大臣杯を関東、関西勢以外が優勝するのは、2009年の福岡大以来で史上2校目。現行24チーム制になった2017年以降では、1回戦から出場したチームによる初優勝と、記録ずくめの快挙となった。

●第47回総理大臣杯特集

児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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