ヨーロッパリーグ決勝トーナメント2回戦でディナモ・キエフとの勝負に挑むエバートンは、敵地でサポーターの応援を受けるためチケットを破格のバーゲン価格で販売することを決断した。

　1回戦でFW久保裕也の所属するヤング・ボーイズを下して勝ち上がったエバートンは、抽選によりウクライナの強豪との激突が決定。今月12日にホームでのファーストレグ、19日にアウェーでのセカンドレグを戦う。

　ファーストレグの結果にもよるが、敵地での厳しい戦いで準々決勝進出を勝ち取るためには、少しでも多くのサポーターの後押しを受けることが不可欠。そのためにエバートンは思い切った策に打って出た。

　エバートンには19日の試合で1500枚のチケットが割り当てられたが、これを1枚わずか1ポンド(約183円)でファンに販売することを発表したのだ。ちなみに、ホームでのファーストレグのチケットは一般28ポンド(約5100円)からとなっている。

　だが、この奇策にも効果を疑問視するメディアもある。ただでさえ情勢の不安なウクライナに乗り込むには不安があるところだが、スタジアム自体も険悪なムードが予想される。1回戦のギャンガン戦ではキエフサポーターがピッチ侵入や警備隊との衝突などの問題を起こし、エバートン戦で一部スタンドが閉鎖されるなどの処分が下されている。

　プレミアリーグで低調なシーズンを過ごしていることもあり、欧州での躍進でファンを喜ばせたいエバートン。果たしてこの策は期待どおりの結果をもたらすのだろうか。

---

▼関連リンク
EL14-15特集