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14年6月で契約満了の長谷部、「それ以降もボルフスでプレーしたい」

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 5日のハンブルガーSV戦(1-1)で今季2得点目となる同点ゴールを決めたボルフスブルクのMF長谷部誠が試合後、ブンデスリーガ公式サイトの取材にドイツ語で応じ、その内容が同サイト日本語版に掲載されている。

 08年1月に浦和からボルフスブルクに移籍した長谷部。ドイツに渡って6シーズン目で初めて1シーズン2得点となったが、「もちろんうれしいけど、心の底から満足とはいかない」とコメントし、「あれだけチャンスがあっただけに、さらに追加点を決めることができたはず。勝たないといけない試合だったし、勝てていたら、もっと喜びも大きかったと思う」と、引き分けに終わった結果を悔やんだ。

 残り2試合で6位フライブルクとの勝ち点差は7に開き、来季のEL出場権獲得もならなかった。「残念です。今日の試合に勝っていれば、まだチャンスが残っていただけに……」と話す一方、「ただ、今季は出だしでつまずいてしまった。第8節までに獲得した勝ち点がわずか5というのは、さすがに少なすぎる。勝ちがあと2つ多ければ、今ごろはまだEL出場権争いに絡めていたと思う」と、スタートダッシュの失敗を要因に挙げた。

 長谷部自身、開幕当初はベンチ外の日々が続いた。今季初出場は昨年10月27日の第9節・デュッセルドルフ戦(4-1)。マガト元監督が解任され、コストナー暫定監督の初陣となったこの試合、右サイドハーフで今季初先発を果たし、いきなりアシストも記録した。その後はチームの調子も上向き、長谷部もスタメンに定着したが、昨年12月にヘッキング監督が就任すると、再びベンチからスタートする時期が続いた。

 それでも、2月15日のバイエルン戦に右SBで先発。ヘッキング体制になって初先発を果たすと、その後は定位置を奪回。体調不良で欠場した試合もあったが、現在は6試合連続フル出場中で、8戦負けなし(3勝5分)のチームに貢献している。

「確かに8試合連続負けなしというのはいい結果だけど、実際にはそのうち3勝しかできてない。もっと勝たなくちゃいけなかったし、今日の試合のように、とにかくチャンスを生かし切れてないのが大きい。来季はこういった試合でもっと勝てるようにしたい」

 そう貪欲に話す長谷部の契約は2014年6月まで。昨オフには移籍を模索し、その影響もあってマガト元監督の構想外となったが、この日のインタビューでは「契約はあと1年だけど、自分としてはそれ以降もボルフスブルクでプレーしたい」と答えている。

 日本人選手が多数プレーするようになったブンデスリーガ。今季の欧州CLはバイエルンとドルトムントが決勝まで進出し、史上初のドイツ勢対決が実現した。「個人的には、ブンデスリーガが今、世界最強のリーグだと思う」と語る長谷部。今季残り2試合も無敗のまま、一つでも順位を上げて終えるつもりだ。


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