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ホームラストゲームを終えたサネッティ「涙をこらえるのが大変だった」

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[5.10 セリエA第37節 インテル4-1ラツィオ]

 セリエAは10日、第37節を行い、DF長友佑都の所属するインテルはホームでラツィオと対戦し、4-1で勝利した。3-1の後半7分からは今季限りでの現役引退を表明したDFハビエル・サネッティが途中出場。ホーム最終戦を終えたキャプテンのコメントをクラブの公式サイトが伝えている。

「涙をこらえるのが大変だった。自分の中では泣いてたけどね。この素晴らしい夜は一生忘れられない」。ジュゼッペ・メアッツァでのラストゲーム。試合後のセレモニーではサポーターに感謝の気持ちも伝えた。

「今夜はいろいろな思い出が頭をよぎったよ。みんなに感謝しているし、こんなキャリアを送らせてくれたモラッティ・ファミリーに感謝している。 これだけの愛情をもらったことはいつまでも忘れないよ。今日は試合が始まる前から、すごい雰囲気だった。僕はいつだって、このユニフォームのために戦うことを誇りに感じ続けてきた」

 22歳だった1995年に入団以来、公式戦863試合目の出場。「(引退の)決断を下すのは簡単ではなかった。僕は常に持っているものをすべて出してきた。フィジカル的にも、メンタル的にも好調のときに引退するのはうれしいことなのさ」。この日も後半38分に右サイドをドリブルで突破し、スタジアムを沸かせた。

「これ以上最高の夜は想像できなかったね。素晴らしかったよ。チームメイトたちは清々しい勝利をプレゼントしてくれた。このおかげで、僕らの目標であるヨーロッパリーグ出場権獲得に向かえるわけだからね」

 来季からはクラブ幹部として入閣するとみられている。今後のビジョンについて語ったサネッティは、現役を退くことに寂しさも隠せなかった。

「これからの若手選手には、インテルのこのユニフォームをリスペクトして、僕がやったみたいに必死に守ることの大切さを伝えていきたい。チームのアイデンティティというものは非常に重要なんだ。インテルの一員であって、世界中のどこでもこのユニフォームのために戦うという意識を持つことは金では買えない貴重なものなんだ。これからのインテルの選手たちはこれを理解しないといけない」

「いろいろなことが恋しくなるだろうね。ロッカールームの雰囲気とか、合宿の際にサムエルとミリートと飲むマテ茶とかね。こういった思い出は一生、僕の中に残るものだよ」


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