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パルマ、ギラルディが辞任を撤回

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会長続投 「クラブを消すわけにはいかない」

 パルマのトンマーゾ・ギラルディ会長は12日、辞意を撤回した。周囲の愛情から考え直したと明かしている。

 昨季のセリエAを6位で終え、ヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得したパルマだが、所得税の納入遅れでイタリアサッカー連盟からUEFAライセンスを許可されず、ELに出場できなくなった。出場権は7位トリノに与えられ、トリノは予選プレーオフを突破して本大会への出場を決めている。

 ライセンスが許可されなかったことに激怒したギラルディ会長は、イタリアオリンピック委員会の高等裁判所に提訴したが、ここでも主張は認められず。5月末に辞任すると発表し、サッカー界やスポーツ界から去ると怒りをあらわにした。

 だが、周囲からの声を受け、ギラルディ会長は今後もパルマを率いることにしたようだ。イタリア『スカイ・スポーツ』や『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が、同会長のコメントを伝えている。

「決めたよ。辞意を撤回する。火曜の取締役会で、決定を考え直してほしいと言われた。周囲やサポーターが、私に対して大きな愛情を示してくれたんだ。だから戻ることにした。彼らは、見放すには値しない人たちだからだ」

「我々は強い土台から再出発する。チーム、サポーター、クラブのことだ。この間、どこからもクラブに対するオファーはなかった。私が去れば、このクラブは消えることになる。そうしようとは思わなかった。このサポーターと街は、そんなことに値しない」

 また、ギラルディ会長は続投を求める声のうち、最も感動した内容を聞かれると、次のように答えている。

「9歳の子供から考え直すように言われたんだ。『そうじゃないと、パパがスタジアムに連れていってくれなくなる』ってね」

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