beacon

アギーレ周辺の八百長疑惑に腐った臭い? 賭博も調査対象に

このエントリーをはてなブックマークに追加

 スペインプロリーグ機構(LFP)やスペイン検察の反汚職局が、2013-14シーズンのエスパニョール対オサスナ戦の調査を進行している模様だ。八百長疑惑に関わった全責任者はもとより、賭博も調査の対象になるという。スペイン『マルカ』が伝えた。

 調査の対象となっているのは、2014年5月11日にエスパニョールの本拠地コルネジャ・プラットで行われた一戦だ。当時ハビエル・アギーレ氏(前日本代表監督)に率いられていたエスパニョールは引き分けで残留が決まり、オサスナは引き分けで最終節に望みをつなぐことができた。試合は1-1のドローで終わり、全員が満足する結果となった。

 最終的に2部降 格となったオサスナだが、LFPは試合前からこの一戦に関する情報を集めていた。膨大な情報を集めるのに成功したLFPは、八百長疑惑に関与した全責任者 を告発することを検討している。そこに携わったした選手、お金の動きに関する接触、他試合との関係性などがオサスナ前首脳陣を注視させた要因だ。現時点で も大きな証拠があり、裁判の開始が迫る4年前のレバンテ対サラゴサ戦よりも八百長の確実性は高いとされる。

 また今回のケースにおいては、 賭博も調査の対象となっている。スペイン国外で25万ユーロの金額が1-1の結果に関係して動いていた。調査を行う者の誰もが驚かなかったが、この展望は 前首脳陣から継承されたオサスナ現首脳陣からすれば、十分な説明と問題の可視化に努める中で期待外れなものとなってしまった。彼らは何も隠さず解明に向け 全面的に協力する姿勢を示しているが、この状況から影響を受けるのは避けられないかもしれない。

 現在、スペイン検察の反汚職局は同試合の 調査を公式にしてはいないが、すでに豊富な情報量を仕入れているとみられる。調査が公式に発表されるのは時間の問題で、進行に従ってスペインで2度目の八 百長嫌疑による裁判へ向かうとみられる。現在の情報が確認され告発が確定すれば、告発対象者は有罪となった場合に収監される可能性がある。これはレバンテ 対サラゴサの告発対象者とは異なる。そちらはすでに収監の可能性は消滅しているからだ。

 スペインの新たなスキャンダルに関しては、コルネジャのケースが唯一ではない。少なくとも昨シーズンの終盤にもう1試合八百長の疑いがあった試合があり、50人以上の選手がそこに関与しているとみられている。

▼関連リンク
リーガ・エスパニョーラ2014-15特集
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP