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やはり闘将は体育会系育ち? テリー:「アニキのためならトイレの便座も温める」

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 チェルシーDFジョン・テリーは、闘将と呼ばれるべき存在だ。そんな闘志あふれるDFは、子供の頃から筋金入りの体育会系だったようだ。

 34歳になるテリーは、1年の契約延長にサインした。そんな彼のファーストチームデビューは1998年10月に飾られた。まだ14歳の頃だった。

 もちろん、すぐにレギュラーになれたわけではない。年長の選手たちの背中を見ながら育ってきたという。 先輩たちへの憧れは強かったようだ。『チェルシー・ピッチ・オーナーズ』に、以下のように語っている。

「彼らのためなら、何でもしたよ。紅茶でもコーヒーでも淹れるし、バカげたことだってやるよ。たとえば、寒い冬場の練習場で、トイレに座って、彼らのために便座を温めるとかね」

「そんなことを考えるなんて奇妙なことだけれど、それが成長の一環だったんだ」

 中でも、当時のキャプテンだったデニス・ワイズとは強い結びつきがあったようだ。「アニキ」と呼びたくなるような頼れる先輩だったようだ。

「よく彼のスパイクを磨いていた。彼はスパイクを完璧にしておきたかったから、僕は本当によく彼のスパイクのケアをしたよ」

「当時も今でも、彼は僕に少しボーナスをくれる。彼はゴールを奪うたびに25ポンドをくれた。当時の僕の稼ぎの半分相当の額だった。PKを奪って彼が得点するのを祈っていたものだよ」

 若さゆえの武勇伝もあったようだ。「練習ではファーストチームの選手たち相手でも果敢にしかけてタックルに勝って、『そりゃなしだぞ』と言われていたのを思い出すよ」と振り返る。

「特に外国人選手などに、そういうことが好まれないことはあった。一度、ダン・ペトレスクに首をつかまれて、『何をしているか分かっているのか?』って言われたよ」

「最初の一悶着が終わると、ワイジー(ワイズ)はこう言って僕を守ってくれた。『何か言いたいことがあるなら、若造じゃなくオレに言うんだ』ってね。僕とダンにとって、今では笑い話さ」

チェルシーのみならず、プレミアリーグなどイングランドサッカーの歴史はこうして築かれてきたのだろう。

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