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アンチェロッティ、消去法的に続投の可能性も? その条件とは…

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 レアル・マドリーを率いるカルロ・アンチェロッティ監督の去就が注目されている。22日の報道によると、クラブは指揮官続投という選択肢を捨てていないようだ。条件付きの続投が新たな可能性として浮上した。スペイン『マルカ』が伝えている。

 21日、現地ではアンチェロッティ監督の解任がほぼ確実だと伝えられた。しかし22日の会見でアンチェロッティ監督は「何も聞いていない」と述べ、シーズン終了後に話し合うと強調している。

 マドリーが監督の変更を検討しているのは、ほぼ間違いない。フロレンティーノ・ペレス会長とホセ・アンヘル・サンチェスGD(ゼネラルディレクター)は先週の木曜日、つまり、チャンピオンズリーグ決勝進出を逃した直後から、新監督探しを始めたようだ。

 リストアップした候補の中には、これまで報じられているラファエル・ベニテス監督やユルゲン・クロップ監督の名前がある。ペレス会長はクロップ監督を、ホセ・アンヘル・サンチェスGDはベニテス監督を推しているというが、どちらも完全に確信を持っているわけではないという。そのため、クラブはアンチェロッティ体制の続投を決断するかもしれない。

 ただし、仮にそうなったとしても、無冠の体制をそのまま継続させるつもりはないようだ。アンチェロッティ監督を続投させるかわりに、スタッフの一部をクラブ主導で決めることを条件にする可能性がある。

 具体的には、長年アンチェロッティ監督とともに仕事をしてきたフィジカルコーチのジョヴァンニ・マウリの退団だ。スペインやイタリアでは、監督とコーチングスタッフがセットで動くことは一般的だが、アンチェロッティ監督のお抱えスタッフは16人。マドリーはこれがあまりに多いと考えている。今シーズンの「失敗」は、負傷の多さも原因の一つだった。それだけに、フィジカルコーチの仕事ぶりに責任の一端があるというのがクラブの主張のようだ。

 また練習の変化も負傷者の多さに関連していると見ている。ジョゼ・モウリーニョ監督時代に比べて、練習のインテンシティーが薄れており、練習時間そのものも短くなったという報告もある。筋肉系の負傷がのべ17回あったが、不運では片付けられない理由があると指摘されているようだ。

 その一方で、クラブはアンチェロッティが攻撃サッカーを実践し、公式戦22連勝を達成したことを評価している。また、主要選手たちが指揮官を支持していることも忘れていないそうだ。

 ベニテス監督とクロップ監督のほかにも新指揮官候補をリストアップしているというマドリー。シーズン終了後の決断に注目したい。

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