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タエチャウボル氏:「1年でミランに勝利を取り戻させたい」

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 ミランのシルビオ・ベルルスコーニ氏からクラブ株式48%を取得する見込みとなったビー・タエチャウボル氏は、ミランの復活を信じている。

 ミランの親会社は5日、ベルルスコーニ氏とタエチャウボル氏が株式48%の売却について独占交渉することで合意したと発表した。イタリアメディアは、実質的にミランの約半分をタエチャウボル氏が買収することが決まったと報じている。

 だが、タエチャウボル氏はイタリア『レプッブリカ』で、ベルルスコーニ氏の時代が終わったわけではないと語った。

「私の時代が始まり、ベルルスコーニの時代が終わるということではない。ベルルスコーニはミランを偉大にした人物で、ミランとはずっと結ばれていく。彼がチームのことにもう関心を持っていないというのは事実じゃない。このつらい交渉が、その逆だということを示している」

 そのうえで、タエチャウボル氏は自らが投資した理由に触れ、ミランの内部を「アジア化」するつもりではないと述べている。アドリアーノ・ガッリアーニとバルバラ・ベルルスコーニの両CEOについても、クラブの中枢にとどまると語った。

「ミランには強いイタリアの魂がある。イタリア最高のブランドだよ。そしてそうあり続けなければいけない。ではなぜ投資したか? モットーは、『変える』ではなく『加える』 だ。国際化するんだよ。幹部はイタリア人でなければいけない。私は会長になりたいんじゃないんだ。投資家だからね。ガッリアーニやバルバラのような中心人物にはノータッチだ。ガッリアーニは素晴らしい仕事をしてきた。予算がないときでもね」

 パオロ・マルディーニ氏の入閣の可能性については、次のように述べている。

「レジェンドはリソースであり、子供たちの模範だ。様子を見よう。ガッリアーニとの関係? 一般的な話をしよう。有能で価値のある人物は合意できるものだ。何より優先すべきはミランの利益だよ。監督をどうするか? ミランはもう待つことができない。すぐに勝てるような有能な人物が必要だ」

 タエチャウボル氏は負債の問題を解決し、ミランが再び輝くことができるはずだと主張した。

「ミランは世界の頂点に戻らなければいけない。成功にあふれた30年のサイクルの中で、今のような時期があるのは当然だ。財政的な問題は乗り越えることができる。もっと大事なのは計画だ。サポーターが再び夢を見られるようでなければいけない。今は情熱がなくなり、夢を見ることができていないんだ。だが、1年で勝利を取り戻すことはできる」

 最後に、タエチャウボル氏はミラニスタへのメッセージを問われ、次のように述べている。

「近いうちに交渉はまとまると思う。ここに来るときに、一人のサポーターから『どうしてミランなんだ?』と聞かれたよ。私は『最高だからだ』と答えた。プレミアリーグの3クラブを買収することもできたが、私はミランだけを望んでいたんだ。ミランを栄光に戻したいんだよ。すぐにリーグ戦とチャンピオンズリーグを制覇してね」


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