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攻撃陣負傷者続出で宇佐美にチャンス?アウクスブルク指揮官は信頼問題を否定

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宇佐美貴史に出番到来か?

 アウクスブルクは19日のブンデスリーガ第11節、ホームでのヘルタ・ベルリン戦を前に野戦病院と化している。同チームを率いるディルク・シュースター監督はこの一戦に向けた会見で、FW宇佐美貴史に触れるも起用については明言しなかった。

 13位に低迷するアウクスブルクはここに来て、負傷者状況がさらに悪化している。攻撃陣においては、以前から長期離脱中のFWアルフレッド・フィンボガソン、MFカイウビに加えてラウール・ボバディージャが負傷。なおかつ韓国代表MFク・ジャチョルは先日の代表戦でふくらはぎを痛め、数週間の離脱を強いられる模様だ。また同国のFWチ・ドンウォンも負傷したようで、ヘルタ戦での出場が危ぶまれている。

 そんな中で会見に臨んだシュースター監督だが、対戦相手のヘルタを「現在バイエルンやドルトムントに次ぐ力となっている」とし、高い評価を口にした。また自身のチーム状況については「嘆くつもりはない。このチャレンジを引き受け、ヘルタ相手に良いゲームを目指す」と意気込みを示している。

 もちろん地元の報道陣からピッチに送り出すチームについて数々の質問が飛んだ。同監督は「チームの全員を信頼しており、ヘルタに対応できるクオリティーは備えていると信じている」と強調すると、1人の記者に「宇佐美に関してはそれほど信頼を寄せていない印象を受けるが、一体何が問題なのか」と聞かれている。指揮官は以下のように返答した。

「毎日練習場に来ていないのにも関わらず、何故そのように言えるのだろうか? 我々は基本、全員に完全なる信頼を寄せている。当然、各選手においてクオリティーの差があり、それぞれの長所や短所が違うものだ。監督としては正しい決断を下すことを試みなければいけない。週末の試合に向けて一番成功を期待できるチームを組み立てるのが仕事だ」

「もちろん常に正しい判断を下せてはいないし、過去にはミスを起こし、今後もミスを起こすだろう。それは普通のこと。物事が終わってからの方が上手く説明できるのは決まっている。だが、我々は前もって決断を下さなければいけない」

 宇佐美について、次のように具体的に語った。

「タカは日本で夏を通してプレーし、我々の下にやって来てからも休養なしで働き続けたところで、少しばかり調子を落とした。負傷にも悩まされたが、今は良い方向に向かっており、先週も良いトレーニングをした。今までは単に他の選手が僅差でリードしていただけだ。彼を信頼していない、十分に信頼していないなどという話じゃない」

「我々はパフォーマンスを第一に考えている。私がコーチ陣と、他の選手の方が良い調子と考えれば、その選手がプレーすることになる」

 さらに記者が「土曜日の試合でも起用しないように聞こえるが」と指摘しても、シュースター監督は「タカは絶対にメンバー入りする」と答えるにとどめ、宇佐美を起用する可能性については明言を避けた。試合前に手内を明かさないのも当然かもしれないが、実際の決断に注目したい。

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