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バレンシア、辞任したプランデッリを非難「彼は窮状を脱する方法を見つけられなかった」

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バレンシアの指揮官を辞任したチェーザレ・プランデッリ

 バレンシアのオーナー、ピーター・リム氏の広報であるアニル・ムルティ氏が、同クラブ指揮官の座を降りたチェーザレ・プランデッリ監督を激しく非難している。

 プランデッリ監督は30日、バレンシアのクラブオフィスを訪れ、辞意を伝えた。これによってイタリア人指揮官のスペインでの冒険は、わずか3カ月で幕を下ろすことになった。

 その翌日にヘスス・ガルシア・ピタルチSD(スポーツディレクター)と会見に出席したムルティ氏は、プランデッリ監督の辞任が予期せぬものだったことを素直に明かしている。

「24時間前にパテルナ(バレンシア練習場)で、プランデッリとこの冬の補強について話し合った。しかし、市場が開く1週間前に退団の意思を知らされるというのは、大きな驚きだったよ。そのような状況を前にして、私に何ができる? 残ってくれと言うべきだったのか? 辞意を示された私の最初のリアクションは、『分かった』というものだった」

 プランデッリ監督辞任の理由は、補強方針のすれ違いにあったとされる。同指揮官はこの冬にベテラン5選手の獲得を求めたものの、クラブはスペインのサラリーキャップ性の問題により、その要請に応じることは不可能としたためだ。けれどもムルティ氏は、プランデッリ監督が最初から退団を望んでいたことを強調し、その態度を批判している。

「冬の市場が開く1週間前に、26歳以上の5選手の獲得を保証してくれという人間がいるのか? 補強なくして、チームが収める成果を改善することができないとあきらめる人間が一体どこにいるんだ? 彼に解決策などはなく、この挑戦をあきらめるべきだと悟ったんだんだよ」

「結論を言わせてもらえば、彼は退団を望み、退団するための言い訳を探していた。しかし彼が3か月で手にした勝ち点はわずか6だ。言い訳など探す必要もない」

 なおバレンシアは、トップチームのスタッフであるサルバドール・”ボロ”・ゴンサレス氏が、再び暫定監督を務めることになる。


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