昨年11月に現役引退を発表した元イングランド代表MFスティーブン・ジェラード。引退後のキャリアについては様々な憶測が飛び交ったが、古巣リバプールでユースチームのコーチを務める見通しとなったようだ。選手としてのキャリアの大半を過ごしたクラブで指導者として再出発をきることについて、「興奮と緊張を感じている」と話し、プレッシャーを感じていることを明かした。

　リバプールにチャンピオンズリーグのタイトルをもたらしたジェラードは、リーグ・ワン(英3部)のMKドンズから監督としてのオファーを受けるなど、引退後のキャリアに関して様々なオプションが噂されたが、結局は古巣のリバプールにユースコーチとして復帰することが決まった模様だ。来週にもクラブから正式に発表されるとみられている。

『BBC Sport』のインタビューの中で、新しい仕事に関してどういう心情でいるか問われると、「とても楽しみであると同時に少しばかり緊張している。全く新しい仕事だから、心配な気持ちもあるね」と率直な心境を明かし、次のように続けた。

「この仕事には本腰を入れて取り組み、多くのことを学びたい。次の数か月で大きく成長できるよう努力するつもりだよ」

「とても興奮しているけど、同時にどうなるか不安で心配な部分もある。自分にとって全く新しい仕事だし、選手とは全く違う役割が求められるからね」

　ジェラードは、時間をかけて指導者という仕事について多くのことを学び、自分の指導者としての才能を見極めようとしているようだ。

「焦ることはない。特に時間を決めることはしていないよ。一番やってはいけないことは、焦って準備ができていないのに実力以上の役割に就いてしまう事だと思っている」

　ユースチームから昇格し、リバプールを長く支えた自身のような選手を育成することができるか。レッズファンは早くも『ジェラードコーチ』の手腕に期待を寄せていることだろう。

---

●プレミアリーグ2016-17特集