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黒星発進のアルゼンチンが連勝で逆転首位突破!ポーランドは敗戦も36年ぶりのGL突破決める

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[11.30 カタールW杯C組第3節 ポーランド0-2アルゼンチン ドーハ/974]

 カタールW杯は30日、グループリーグ第3節を行い、C組のアルゼンチン代表ポーランド代表と対戦し、2-0で快勝した。初戦でサウジアラビアに敗れ、まさかの黒星発進となったアルゼンチンだが、2連勝で首位通過が決定。12月3日の決勝トーナメント1回戦でオーストラリアと対戦する。

 第2戦終了時点で1勝1分の勝ち点4で首位に立つポーランドと1勝1敗の勝ち点3で2位に付けるアルゼンチンの直接対決。引き分け以上でグループリーグ突破が決まるポーランドに対し、自力で決勝トーナメント進出を決めるためにも勝ち点3が欲しいアルゼンチンが優勢に試合を運んだ。

 前半28分、DFマルコス・アクーニャ(セビージャ)の左足ミドルがゴール右へ。同33分には右CKのチャンスにFWアンヘル・ディ・マリア(ユベントス)が左足で直接狙ったが、GKボイチェフ・シュチェスニー(ユベントス)がかき出した。

 アルゼンチンは前半37分、左クロスに頭で合わせようとしたFWリオネル・メッシ(パリSG)がシュチェスニーとの競り合いの中、シュチェスニーの手が顔面をヒット。VARの助言を受けた主審がオンフィールドレビューを行った結果、アルゼンチンにPKが与えられた。ところが、メッシがゴール右を狙ったPKはシュチェスニーが横っ飛びでパンチング。第2戦のサウジアラビア戦(○2-0)に続く2試合連続のPKストップを見せ、前半はスコアレスで折り返した。

 守護神のビッグセーブに応えたいポーランドだったが、アルゼンチンが後半開始早々の1分に均衡を破った。ディ・マリアからパスを受けたDFナウエル・モリーナ(A・マドリー)が右サイドからマイナスに折り返し、MFアレクシス・マック・アリスター(ブライトン)が右足でシュート。これがゴールネットを揺らし、アリスターの代表初ゴールで先制した。

 後半22分にはFWフリアン・アルバレス(マンチェスター・C)がPA内左から右足でゴール右隅に流し込む鮮やかな追加点。2-0とリードを広げたアルゼンチンが決勝トーナメント進出に大きく前進する一方、ポーランドは他会場の状況が気になる展開となった。

 別会場ではこの時点でメキシコがサウジアラビアに対し、2-0でリードしていた。このまま終わると、ポーランドとメキシコが勝ち点4、2得点2失点ですべて並び、フェアプレーポイントでポーランドが2位通過となる状況。しかし、ポーランドが3失点目を喫するか、メキシコがさらに追加点を挙げれば、得失点差でメキシコが上回り、ポーランドの敗退が決まる。まさに崖っぷちに立たされた。

 どちらの試合もその後はスコアが動かず、終盤へ。ボールを回すアルゼンチンに対し、ポーランドは深追いせず、試合は淡々と進む。アルゼンチンは後半アディショナルタイムにDFニコラス・タグリアフィコ(リヨン)がゴール前に抜け出すシーンがあったが、ポーランドは無人のゴールをカバーしたDFヤクブ・キビオル(スペツィア)がヘディングでクリアし、ピンチをしのいだ。

 絶対に3失点目を喫するわけにはいかないポーランド。同時に他会場でメキシコが3点目を奪わないことを祈る展開となった。先に試合が終わったのはポーランド。0-2でアルゼンチンに敗れ、あとはメキシコが2-0のまま、追加点を取らないことを願うだけだった。

 すると後半アディショナルタイムにサウジアラビアが1点を返したとの情報がポーランドに伝わり、ピッチ上で笑顔を見せる選手の姿も。メキシコ対サウジアラビアはそのまま2-1で終了。勝ち点4でポーランドとメキシコが並んだが、得失点差でポーランドが上回った。2位通過のポーランドは1986年大会以来、36年ぶりのグループリーグ突破。12月4日の決勝トーナメント1回戦でフランスと対戦する。

(取材・文 西山紘平)

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