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PK戦の“慣れ”で天皇杯王手!クリアソン新宿GK浅沼優瑠「自分たちのチャレンジは間違っていない」

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クリアソン新宿がPK戦を制して決勝に進出した

[4.26 東京都サッカートーナメント準決勝 クリアソン新宿1-1(PK3-2)日本大 味フィ西]

 日本フットボールリーグ(JFL)でも、Jリーグが行うシーズン移行に伴い、移行期に特別大会のJFL CUPを開催している。Jリーグ同様にPK戦を行うレギュレーションのため、クリアソン新宿の選手たちは少なくとも大学生よりPK戦に“慣れ”を感じていた。

 守護神・浅沼優瑠も「ぶっつけ本番じゃなくできたので、僕的には落ち着いて入れた」と振り返った。前半に1点を先行されながらも、後半に同点に追いついて持ち込んだPK戦。浅沼は一人目を失敗に追い込むと、日本大の2人目で蹴ったFW関日向多(4年=JFAアカデミー)のシュートを左に飛んでストップした。

 さらに3人目のFW平尾勇人(4年=四日市中央工高/東京V内定)のシュートも止めたかに思われたが、これは蹴り直しとなり決められる。しかし止めれば勝ちとなる日大5人目で蹴ったMF矢越幹都(2年=川崎U-18)のシュートを止めて決勝進出を手繰り寄せた。

 確かに新宿はこれまで、JFL CUPの5試合中3試合でPK戦を経験。1勝2敗と分は悪いが、前節21日の同じ味の素フィールド西が丘で行ったいわてグルージャ盛岡戦でも、12人目で決着するPK戦を行っていた。浅沼も「国立(競技場)で止めたり、1試合に1本2本は止めている感覚があった。きょうは感覚的に当たっていたかなと思います」と充実の汗をぬぐった。

 浅沼は今月12日の誕生日で34歳になった。東洋大から2015年にY.S.C.C.横浜入りしてJリーガーとしてのキャリアを始め、プロ4年目にはJ3で32試合に出場する実績を積んだが、その後に所属したクラブでは出場機会に恵まれずに契約満了を繰り返した。そして23年からJFLの新宿でプレーすることになった。

 Jリーグ入りを目指す新宿だが、現状は株式会社Criacaoの社員選手が多くを占めている。浅沼も営業部で30~40社のスポンサー企業を担当している。「きょうもいろんな企業の社員さんが来てくれていた。僕たちの強みじゃないけど、そういう人たちが喜んでくれることが好き」。常にチャレンジする企業風土にもやりがいを感じているという。

 ただ話題作りだけではいけないことを自覚する。Jリーグ入りを目指す新宿にはすでにJ3ライセンスが交付されているが、「東京23区というホームタウンの特性を鑑みた」特例判定で、物議を醸すことがある。とにかく結果を出すことで認めてもらうしかない。3年ぶりの天皇杯出場を至上命題としたベテランGKも、「自分たちのチャレンジが間違っていないことを証明したい。周りの声も結果で覆したい」と力を込めた。

 3年ぶりの天皇杯本戦出場をかけた一戦になる東京都サッカートーナメント決勝は5月9日で、同カテゴリの横河武蔵野FC(JFL)と対戦する。

(取材・文 児玉幸洋)
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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