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[MOM4979]東福岡GK後藤洸太(3年)_PK戦の途中でルーティーンを変えて会心のストップ「読みが当たった」

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東福岡のGK後藤洸太(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

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[12.29 選手権1回戦 尚志高 0-0(PK3-5) 東福岡高 NACK]

 191cmの守護神が渾身のPKストップでチームを初戦突破に導いた。0-0のまま突入したPK戦。東福岡高(福岡)のGK後藤洸太(3年)が尚志(福島)の4人目を読み切ってストップ。先攻の東福岡は5人全員が成功し、PK5-3で競り勝った。

 平岡道浩監督からは「PKなら後藤がいる」と絶対の信頼を受けていたが、本人は「練習では全然止められなくて、ぶっちゃけPKになるなと思っていた」と苦笑いで本音を吐露。それでも、「自分が今日の試合のヒーローになる思いでやっていた。自分の見せ場だと思った」と開き直り、正GKとしての仕事をまっとうした。

 相手の1人目、2人目には逆を突かれたが、「キッカーを見て、蹴る方向に特徴的なところがあった。3本目から少し変えた」と、キック前のルーティーンに変化を付けた。それまではキッカーがボールをセットしているときからゴールライン上に立って両手を大きく上げ、身体を大きく見せていたが、3人目からはゴールラインから少し前に出て相手にプレッシャーをかけた。

 3人目も決められたが、飛んだコースは合っていた。自信を持って迎えた4人目。キッカーとの距離を詰め、191cmの体躯をより大きく見せるようにして、「相手に嫌なタイミングで蹴らせたかった」。キッカーもじっくりと溜めてから助走に入ったが、タイミングはぴったり。左に飛んだ後藤がしっかりと弾き出し、勝利を手繰り寄せた。

 元アビスパ福岡GKで、昨年9月に就任した神山竜一GKコーチの助言もあった。「神山さんと話して、自分の決めた方に飛べと。自分で方向を決めて、思い切り飛んで、止められて良かった」。中学3年間で167cmから190cmまで一気に身長が伸びたという後藤が目標にするGKはバルセロナのマルク・アンドレ・テア・シュテーゲン。「読みが当たった感じ」と会心の笑顔を浮かべていた。

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(取材・文 西山紘平)

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西山紘平
Text by 西山紘平

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