変わるきっかけになった「オレらを踏み台にして絶対…」の言葉。3か月間で10kg増、守備力向上させ、東海大相模の躍進支えた2年生CB塩田航央
[1.11 選手権準決勝 流通経済大柏高 1-0 東海大相模高 国立]
変わるきっかけになった「オレらを踏み台にして絶対上、上がって行けよ」の言葉。東海大相模高(神奈川)は準決勝で惜敗したものの、2年生CB塩田航央(横浜FCジュニアユース戸塚出身)は名門・流通経済大柏高(千葉)との準決勝でも印象的なプレーを見せた。
前半44分、こぼれ球に反応した相手MF和田哲平(3年)がPA内右中間から右足シュート。ボールはファーサイドのネットへ向かって飛んだが、ゴールカバーしていた塩田が右足を伸ばしてクリアする。
チームは2分前にPKで先制されたばかり。その直後のビッグプレーだった。塩田は「どんなことが起こるか分からないのがDFなので、それに備えてしっかり100の準備ができていたので、あのプレーに繋がったのかなと思いますし、ほんとにあれ1つで見たらチームを救うことができたのかなと思ったんで、凄い自分の中では嬉しいです」。その塩田はこの日、CB石井龍翔(2年=FC AIVANCE YOKOSUKA出身)とともに流経大柏の強力2トップ、3戦連発中のFW山野春太(3年)、FW粕谷悠(3年)に対抗した。
「ビビらず、自分たちが今までやってきた実績もあるし、しっかりお互いのことを信頼し合っていたので、1つのボールに対して2人でしっかり守っていければいいかなと思って、そこは2人で練習の時からしっかり話し合ってやることができました。(相手のプレーやプレススピードに驚いたが、)自分たちらしく、粘り強く守備をすることができたかなと思っています」。今大会は4試合で3失点。特に塩田は相手の攻撃を力強く弾き返し、PAで切り返しに粘り強く対応するなど、悔しさをバネに成長した力を大舞台で表現した。
塩田は1年時に選手権神奈川県予選で先発出場。だが、チームは3回戦(対慶應義塾高)で延長戦の末に0-1で敗れた。延長戦の失点は塩田が与えたCKから奪われたもの。県ベスト16での早すぎる敗退に、1年生CBは悔し涙を流した。その際、控えの3年生CBたちが掛けてくれた言葉が変わるきっかけになったという。
「センターバックのサブメンバーの3年生が2人いたんですけど、自分が負けてほんとに悔しくて泣いてる時に、その3年生の2人からの『来年、再来年もあるから、オレらを踏み台にして絶対上、上がって行けよ』っていう言葉が本当に自分が変えるきっかけになって、苦しい時はいつもその言葉を思い出してますし、本当に自分の力だけじゃこういう結果は出なかったので、本当に周りの人には多くの感謝を伝えたいなと思っています」
敗戦をきっかけに肉体強化に取り組んだ。塩田は「県でも戦えないぐらい身体が凄い細くて、それに関しては自分も課題だと思っていて」と2024年の1月から3月の3か月間で体重を10kg増量。身体が大きくなった反面、「最初は本当に身体動かなくて、もう自分自身イライラしていて、動くの自体、ほんとに嫌で」という時期を過ごしたという。
シーズン開幕当初は失点が止まらず。周囲に「アイツが試合出て大丈夫なのか」と思われていたことも知っている。それでも、「見返してやる」の気持ちで努力。有馬信二監督や上級生が自分を信じてくれたこともあり、夏以降に向上した守備能力で対戦相手を封じ込めるようになった。そして、選手権神奈川県予選初優勝。全国大会でも3位躍進の原動力になった。
「『絶対結果で見返してやる』っていう気持ちがあったので、今、自分だけの力じゃないですけど、本当に周りに助けられて全国ベスト4っていう結果が出せたっていう意味では凄く良かった。『苦しかった』っていう経験があったからこそ、今、このベスト4で全国屈指のFWに対して引けを取らず、戦えてるのかなと思います」
全国3位の新チームは、周囲からの見られ方が変わるはず。それに対して塩田は、「来年の相模に対する色々な人からの期待が凄いかかるのも十分分かっていますし、その上で自分たち3位っていう記録をしっかり超えて、もう1度国立に戻ってきて、やっぱ決勝っていう舞台に立つことを試合終わった後のロッカールームでも2年生同士でしっかり誓い合ったので、それに対して残り約1年間、しっかり1日1日の日々を全力で取り組めればいいかなと思っています」。東海大相模の躍進はこの冬だけでない。これからが大事。塩田は今大会、得意とするビルドアップなど出し切れなかった部分もあったと感じており、個人としても貪欲に成長する考えだ。そして、チームメイトとともに1日1日をより大事に過ごして、再び重圧を乗り越える。
(取材・文 吉田太郎)
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変わるきっかけになった「オレらを踏み台にして絶対上、上がって行けよ」の言葉。東海大相模高(神奈川)は準決勝で惜敗したものの、2年生CB塩田航央(横浜FCジュニアユース戸塚出身)は名門・流通経済大柏高(千葉)との準決勝でも印象的なプレーを見せた。
前半44分、こぼれ球に反応した相手MF和田哲平(3年)がPA内右中間から右足シュート。ボールはファーサイドのネットへ向かって飛んだが、ゴールカバーしていた塩田が右足を伸ばしてクリアする。
チームは2分前にPKで先制されたばかり。その直後のビッグプレーだった。塩田は「どんなことが起こるか分からないのがDFなので、それに備えてしっかり100の準備ができていたので、あのプレーに繋がったのかなと思いますし、ほんとにあれ1つで見たらチームを救うことができたのかなと思ったんで、凄い自分の中では嬉しいです」。その塩田はこの日、CB石井龍翔(2年=FC AIVANCE YOKOSUKA出身)とともに流経大柏の強力2トップ、3戦連発中のFW山野春太(3年)、FW粕谷悠(3年)に対抗した。
「ビビらず、自分たちが今までやってきた実績もあるし、しっかりお互いのことを信頼し合っていたので、1つのボールに対して2人でしっかり守っていければいいかなと思って、そこは2人で練習の時からしっかり話し合ってやることができました。(相手のプレーやプレススピードに驚いたが、)自分たちらしく、粘り強く守備をすることができたかなと思っています」。今大会は4試合で3失点。特に塩田は相手の攻撃を力強く弾き返し、PAで切り返しに粘り強く対応するなど、悔しさをバネに成長した力を大舞台で表現した。
塩田は1年時に選手権神奈川県予選で先発出場。だが、チームは3回戦(対慶應義塾高)で延長戦の末に0-1で敗れた。延長戦の失点は塩田が与えたCKから奪われたもの。県ベスト16での早すぎる敗退に、1年生CBは悔し涙を流した。その際、控えの3年生CBたちが掛けてくれた言葉が変わるきっかけになったという。
「センターバックのサブメンバーの3年生が2人いたんですけど、自分が負けてほんとに悔しくて泣いてる時に、その3年生の2人からの『来年、再来年もあるから、オレらを踏み台にして絶対上、上がって行けよ』っていう言葉が本当に自分が変えるきっかけになって、苦しい時はいつもその言葉を思い出してますし、本当に自分の力だけじゃこういう結果は出なかったので、本当に周りの人には多くの感謝を伝えたいなと思っています」
敗戦をきっかけに肉体強化に取り組んだ。塩田は「県でも戦えないぐらい身体が凄い細くて、それに関しては自分も課題だと思っていて」と2024年の1月から3月の3か月間で体重を10kg増量。身体が大きくなった反面、「最初は本当に身体動かなくて、もう自分自身イライラしていて、動くの自体、ほんとに嫌で」という時期を過ごしたという。
シーズン開幕当初は失点が止まらず。周囲に「アイツが試合出て大丈夫なのか」と思われていたことも知っている。それでも、「見返してやる」の気持ちで努力。有馬信二監督や上級生が自分を信じてくれたこともあり、夏以降に向上した守備能力で対戦相手を封じ込めるようになった。そして、選手権神奈川県予選初優勝。全国大会でも3位躍進の原動力になった。
「『絶対結果で見返してやる』っていう気持ちがあったので、今、自分だけの力じゃないですけど、本当に周りに助けられて全国ベスト4っていう結果が出せたっていう意味では凄く良かった。『苦しかった』っていう経験があったからこそ、今、このベスト4で全国屈指のFWに対して引けを取らず、戦えてるのかなと思います」
全国3位の新チームは、周囲からの見られ方が変わるはず。それに対して塩田は、「来年の相模に対する色々な人からの期待が凄いかかるのも十分分かっていますし、その上で自分たち3位っていう記録をしっかり超えて、もう1度国立に戻ってきて、やっぱ決勝っていう舞台に立つことを試合終わった後のロッカールームでも2年生同士でしっかり誓い合ったので、それに対して残り約1年間、しっかり1日1日の日々を全力で取り組めればいいかなと思っています」。東海大相模の躍進はこの冬だけでない。これからが大事。塩田は今大会、得意とするビルドアップなど出し切れなかった部分もあったと感じており、個人としても貪欲に成長する考えだ。そして、チームメイトとともに1日1日をより大事に過ごして、再び重圧を乗り越える。
(取材・文 吉田太郎)
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