脳震盪に苦しんだ帝京長岡MF稲垣純、サッカー人生最終戦「支える側に」柔道整復師と教員免許の取得を目指す
サッカーキャリア最終戦を戦ったMF
[1.4 高校選手権準々決勝 尚志1-0帝京長岡 浦和駒場]
試合前に旧交を温める場面があった。FCフレスカ神戸のチームメイトだったFW根木翔大(3年)とDF西馬礼(3年)のマッチアップで話題を集めた尚志高(福島)と帝京長岡高(新潟)の対戦だったが、DF松澤琉真(3年)とMF稲垣純(3年)も、中学時代をFC東京の下部組織で過ごした選手だった。
松澤がFC東京U-15深川、稲垣がFC東京U-15むさしと所属チームは違ったが、お互いを知る存在。試合前の握手の際に目が合い、「久しぶり」と笑顔をかわした。「意識していた。深川対むさしでやっている気持ちはあったので、純に負けたくない思いでやっていました」。(松澤)
稲垣はこの日もいつものようにヘッドギアを装着してのプレーになっていた。「自分に足りないものがあった」と高体連でのプレーを志願して新潟に越境留学した稲垣だが、度重なる脳震盪に苦しんだ。中学時代も1度経験していたが、高校に入っても1年時に2度、2年生になっても2度経験。特に2年生の夏に負った脳震盪は重く、1年以上サッカーができない日々を過ごした。
ただ高校3年生最後の高校選手権新潟県予選決勝で約1年ぶりに復帰した稲垣は、全国大会でも先発出場を続けた。与えられた役割は“キーマン潰し”。3回戦の昌平戦では、大会注目アタッカーのMF長璃喜(3年/川崎F内定)をハードマークで抑えると、準々決勝の尚志戦でも、前半途中にアンカーポジションに移って、FW臼井蒼悟(3年)の飛び出しを抑える役割を任された。
しかしチームはベスト8で敗退。目標としていた国立競技場のピッチ、日本一には届かなかった。「前線に尚志さんはいい選手がいたので、そこを上手く捕まえきれなかった。対策が上手くいかなかった」。稲垣は涙ながらに悔しさを噛み締めた。
考え抜いた末に、高校でサッカーを辞めることにした。有望株の稲垣だが、やはり脳震盪の影響は大きく、大学では競技を続けない判断になった。「自分が脳震盪で苦しんだので、柔道整復師と教員免許を取りたい。同じ思いをしている人を支える側になれればいいと思います」。大学は関東に戻って、帝京大系列の学校に進むという。
サッカーが好きなことに変わりはない。中学時代の仲間の4人が今回、FC東京でトップ昇格を掴んだことで、サッカー観戦も楽しみにしている。「間違いなく観に行きたいし、このあと2月か3月に集まると思う。たくさん話をしたいなと思います」。人生はいろいろ。サッカーで繋がる絆を大切に、新しい未来を歩んでいく。

(取材・文 児玉幸洋)
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試合前に旧交を温める場面があった。FCフレスカ神戸のチームメイトだったFW根木翔大(3年)とDF西馬礼(3年)のマッチアップで話題を集めた尚志高(福島)と帝京長岡高(新潟)の対戦だったが、DF松澤琉真(3年)とMF稲垣純(3年)も、中学時代をFC東京の下部組織で過ごした選手だった。
松澤がFC東京U-15深川、稲垣がFC東京U-15むさしと所属チームは違ったが、お互いを知る存在。試合前の握手の際に目が合い、「久しぶり」と笑顔をかわした。「意識していた。深川対むさしでやっている気持ちはあったので、純に負けたくない思いでやっていました」。(松澤)
稲垣はこの日もいつものようにヘッドギアを装着してのプレーになっていた。「自分に足りないものがあった」と高体連でのプレーを志願して新潟に越境留学した稲垣だが、度重なる脳震盪に苦しんだ。中学時代も1度経験していたが、高校に入っても1年時に2度、2年生になっても2度経験。特に2年生の夏に負った脳震盪は重く、1年以上サッカーができない日々を過ごした。
ただ高校3年生最後の高校選手権新潟県予選決勝で約1年ぶりに復帰した稲垣は、全国大会でも先発出場を続けた。与えられた役割は“キーマン潰し”。3回戦の昌平戦では、大会注目アタッカーのMF長璃喜(3年/川崎F内定)をハードマークで抑えると、準々決勝の尚志戦でも、前半途中にアンカーポジションに移って、FW臼井蒼悟(3年)の飛び出しを抑える役割を任された。
しかしチームはベスト8で敗退。目標としていた国立競技場のピッチ、日本一には届かなかった。「前線に尚志さんはいい選手がいたので、そこを上手く捕まえきれなかった。対策が上手くいかなかった」。稲垣は涙ながらに悔しさを噛み締めた。
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後列4人はFC東京U-15むさし時代のチームメイトだった
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